2011/11/23

ロシア

ロシア鉱工業生産、10月も減速

この記事の要約

ロシア国家統計局(ロススタット)が16日発表した10月の同国鉱工業生産高は前年同月比3.6%増となった。伸び幅は9月の3.9%からさらに減速し、2009年12月以来の低水準となった。国内外の需要減少で生産活動が振るわなか […]

ロシア国家統計局(ロススタット)が16日発表した10月の同国鉱工業生産高は前年同月比3.6%増となった。伸び幅は9月の3.9%からさらに減速し、2009年12月以来の低水準となった。国内外の需要減少で生産活動が振るわなかったのが原因。市場アナリストによると、今後も需要の伸びは期待できない見通しだ。

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国営天然ガス会社ガスプロムの10月の生産高は需要減で前年同期から9.2%減少。これを受け、鉱業生産はマイナス0.3%と2年ぶりに減少に転じた。また、温暖な天候が続いたため、電気の国内需要は0.7%減少。電気・ガス・水道の生産・供給は2.2%減少した。

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蘭ING銀行のアナリストは今後の見通しについて、◇ユーロ圏および先進国の経済減速、◇脆弱な内需、◇輸入企業との競争激化――を挙げ、楽観視できる好材料はないとの見方を示した。

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ロシア中央銀行は10月28日、政策金利の据え置きを決定した。9月に実施した利下げで融資が伸び、インフレの傾向が強まっているため、さらなる金融緩和を見送った形だ。現行利率はリファイナンス金利が8.25%、翌日物レポ金利が5.25%、預金金利が3.75%となっている。

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