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2014/4/16

チェコ・スロバキア

チェコ消費者物価、3月も0.2%上昇

この記事の要約

チェコ統計局(CSU)が9日発表した2014年3月の消費者物価上昇率は、前月と同じ前年同月比0.2%となり、3カ月連続で2009年10月以来の低水準にとどまった。 品目別で見ると、食品・非アルコール飲料が3.7%、アルコ […]

チェコ統計局(CSU)が9日発表した2014年3月の消費者物価上昇率は、前月と同じ前年同月比0.2%となり、3カ月連続で2009年10月以来の低水準にとどまった。

品目別で見ると、食品・非アルコール飲料が3.7%、アルコール・たばこが4.5%、衣料品・靴が2.9%、ホテル・レストランが1.6%、教育が1.3%、娯楽・文化が0.5%、その他の財・サービスが0.6%の幅で上昇した一方、住居・水道・エネルギー・燃料は2.3%、医療は2.9%、郵便・通信が9.8%、家具什器・修繕が1.3%、運輸が0.7%の低下となった。

チェコ国立銀行(中央銀行)のシンガー総裁は9日、プルゼニで開かれた会合で、消費者物価を含む経済指標は「我々が考えていたよりもさらに刺激策を必要としていたことを示している」と述べ、通貨介入による追加緩和策を来年2月まで継続する方針を改めて確認するとともに、場合によっては2月以降も緩和策を実施する可能性も示唆した。

消費者物価上昇率は1月に13年12月の1.4%から0.2%に急減速。中央銀行が掲げるインフレ目標値の1.0~3.0%を大きく下回った。中銀は2014年末のインフレ率を2.1%、15年は2.2%と予想している。