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2014/5/14

チェコ・スロバキア

テレフォニカ・チェコとTモバイル、LTE網共同構築で合意

この記事の要約

チェコの携帯電話通信大手テレフォニカ・チェコ(以下:テレフォニカ)とTモバイルは5日、高速通信規格LTEのネットワークを共有することで合意したと発表した。年内に国内全土をカバーするネットワークの構築を目指す。 チェコ通信 […]

チェコの携帯電話通信大手テレフォニカ・チェコ(以下:テレフォニカ)とTモバイルは5日、高速通信規格LTEのネットワークを共有することで合意したと発表した。年内に国内全土をカバーするネットワークの構築を目指す。

チェコ通信局(CTU)は2012年にLTEに利用される無線周波数(800メガヘルツ、1,800メガヘルツ、2,600メガヘルツ)の入札を実施、テレフォニカとTモバイルおよびボーダフォンの3社が総額85億コルナで周波数を獲得した。テレフォニカは現在、プラハとブルノの一部でLTEサービスを提供しており、年内に両市の全域をカバーする計画。Tモバイルはプラハとムラダー・ボレスタフの一部でサービスを提供中で、10月までにプラハ全域をカバーするほか、プルゼニでもネットワークを構築中だ。

両社は今回、プラハとブルノを除くチェコ全域でネットワークを共有することで合意した。テレフォニカは同国東部、Tモバイルは同西部のネットワーク管理を担当する。

なお、ボーダフォンは昨年秋から、GSMネットワークに利用されていた900メガヘルツ周波数帯を使ったLTEネットワーク構築に着手しており、4月時点で国内の4分の1をカバーしている。

(※テレフォニカ・チェコはスペイン通信最大手テレフォニカの子会社だったが、昨年11月に出資シェア65.9%をチェコの投資会社PPFに売却したため、現在はPPFの傘下)