2014/9/10

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリアの「闇経済率」31.2%、EUで最悪

この記事の要約

ブルガリアの調査会社ヴィトーシャ・リサーチによると、ブルガリアの国内総生産(GDP)に占める闇経済の比率は推定31.2%と、欧州連合(EU)加盟国で最悪の水準となっている。これはEU平均(18.5%)を12.7ポイント上 […]

ブルガリアの調査会社ヴィトーシャ・リサーチによると、ブルガリアの国内総生産(GDP)に占める闇経済の比率は推定31.2%と、欧州連合(EU)加盟国で最悪の水準となっている。これはEU平均(18.5%)を12.7ポイント上回る数値。違法雇用や不正取引が横行し、国の税収を圧迫しているもようだ。英シェフィールド大学と米カリフォルニア大学民主主義研究センター(CSD)が主催した国際円卓会議で、ヴィトーシャ・リサーチのロシツァ・ジェルコヴァ氏が明らかにした。

ジェルコヴァ氏によると、2013年に雇用登録なしに就労した人の比率は人口の5%弱に上る。職を掛け持ちしている人の30%は、副職で得た所得を申告していない。また、アンケート回答者の16%が、非正規ルートで物品を購入したと答えた。一方で、企業の81%強が、行政手続が難しくて理解できないとしている。

このような点を踏まえ、ジェルコヴァ氏は◇行政改革◇法制改革◇違法雇用取締り◇公共サービス改善――で思い切った措置を採ることが必要と訴えた。