2014/11/19

ロシア

露ルサール、Q3は増益

この記事の要約

ロシアのアルミニウム大手UCルサールが12日発表した2014年7-9月期決算で、2,500万ドルの純利益(季節調整済み)を計上し、11年10-12月期以来の黒字となった。 株式を保有する露ノリリスク・ニッケルからの配当金 […]

ロシアのアルミニウム大手UCルサールが12日発表した2014年7-9月期決算で、2,500万ドルの純利益(季節調整済み)を計上し、11年10-12月期以来の黒字となった。

株式を保有する露ノリリスク・ニッケルからの配当金を合わせた経常純利益は2億5,000万ドルに達した。

巨額の負債を抱えるルサールは、アルミニウムの生産能力を大きく削減するとともにコスト効率を前年比7%余り向上させた。生産量は前年から5%減少したものの販売価格の上昇がこれを補い、売上高は24億ドルと前年並みとなった。収益性の指標であるEBITDAマージン(調整後)は前年の5%から大きく改善し19%に達した。

ロンドン金属市場(LME)のアルミニウム価格は9月にここ1年半での最高値を付けた後再び下落しているが、ルサールでは14年のアルミニウム消費量を前年比6.5%増の5,500万トンと予想し、需給はタイト化するとの見方を示している。