2015/5/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア利下げ、インフレ期待低下を背景に

この記事の要約

ルーマニア国立銀行(BNR)は6日、政策金利を0.25ポイント引き下げ1.75%に設定した。また、国内通貨建て融資の準備率を10%から8%へ引き下げた。インフレ期待の低下を背景に、経済成長を維持し、マイナス金利を防止する […]

ルーマニア国立銀行(BNR)は6日、政策金利を0.25ポイント引き下げ1.75%に設定した。また、国内通貨建て融資の準備率を10%から8%へ引き下げた。インフレ期待の低下を背景に、経済成長を維持し、マイナス金利を防止するために緩和に踏み切った。

イサレスク総裁によれば、準備率引き下げだけでも30億レウ(6億7,400万ユーロ)規模の流動資金の増加が見込まれる。また、周辺諸国はルーマニアよりも金利が低く、実勢金利がすでにマイナスとなっているところもあると話した。

BNRは8日の物価リポートで、今年の期待インフレ率を従来の2.1%から0.2%へと大幅に下方修正した。付加価値税(VAT)の低減税率の適用対象が6月から大きく広がる見通しとなったためだ。来年についても1.9%と従来予測から0.5ポイント引き下げた。(1RON=30.05JPY)