2015/5/13

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ食品大手ユルドゥズ、乳製品会社出資シェアを仏ラクタリスに売却

この記事の要約

トルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディングは6日、地元乳製品会社アクグダの出資シェア23%を仏同業ラクタリスに売却した。事業再編計画の一環。ブルームバーグが消息筋の情報として伝えたところによると、ラクタリスは他の株主の […]

トルコ食品最大手のユルドゥズ・ホールディングは6日、地元乳製品会社アクグダの出資シェア23%を仏同業ラクタリスに売却した。事業再編計画の一環。ブルームバーグが消息筋の情報として伝えたところによると、ラクタリスは他の株主の売却分を合わせてシェア80%を8億米ドルで買収した。

アクグダは今月上旬に新規株式公開(IPO)を予定していた。IPO計画に基づく同社の企業価値は推定18億5,000万~22億トルコリラ(約6億660万~7億2,100万ユーロ)で、ユルドゥズは売却よりもIPOを望んでいたもようだ。売却後のユルドゥズの出資シェアは10%に低下した。

一方、6日付のロイター通信によると、ユルドゥズは5日、独ジュースメーカーのエッケス・グラニーニと2010年に設立したトルコ合弁会社へのグラニーニ出資分の買収許可を現地競争当局に申請した。また、アイスクリーム製造のナトゥラフードをオーストリアのアイスクリーム・インベストメンツに売却している。

1944年創業のユルドゥズは菓子、飲料、乳製品、冷凍食品などを展開する。近年、国際事業拡大を目指し積極的な買収戦略を展開し、07年にベルギーのゴディバ、13年に米デメツ、14年に英ユナイテッドビスケットを傘下に収めている。(1TRY=44.35JPY)