2015/7/15

ロシア

サウジ、ロシアへ100億ドルの投資計画

この記事の要約

ロシア直接投資基金(RDIF)のドミトリエフ総裁はこのほど、サウジアラビアの政府系ファンドである公共投資基金(PIF)によるロシアへの100億米ドル規模の投資計画について、インフラ整備や小売、ロジスティックス、農業、医療 […]

ロシア直接投資基金(RDIF)のドミトリエフ総裁はこのほど、サウジアラビアの政府系ファンドである公共投資基金(PIF)によるロシアへの100億米ドル規模の投資計画について、インフラ整備や小売、ロジスティックス、農業、医療などの10のプロジェクトが対象になることを明らかにした。今年末までに全ての投資計画が承認される見通しという。

RDIFとPIFは先月、同投資計画について合意を結んだ。ドミトリエフ総裁によると、今後4~5年内にひとつのプロジェクトごとに10億ドルが投じられる。ロシアは過去にアラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンドから70億ドルの投資受け入れで合意しており、今回はその規模を超えるものとなる。

ロシアではウクライナ危機を受けて外国からの直接投資(FDI)が減少。原油価格の低迷も加わり歳入不足に喘いでいる。財務省は昨年、外貨準備の一部を銀行への資本注入に投じると同時に、財政赤字の穴埋めに流用する可能性を示唆。年末にはシルアノフ財務相が、今後3年間で外貨準備が枯渇するとの見通しを明らかにしていた。