2015/7/15

ロシア

ガスプロム子会社、伊サイペムとの契約を破棄

この記事の要約

ロシア国営ガスプロムの子会社サウスストリーム・トランスポートは9日、トルコ向け天然ガスパイプライン「ターキッシュストリーム」の敷設に向けて伊石油プラント大手サイペムと締結した契約を破棄したと発表した。「技術的・商業的な問 […]

ロシア国営ガスプロムの子会社サウスストリーム・トランスポートは9日、トルコ向け天然ガスパイプライン「ターキッシュストリーム」の敷設に向けて伊石油プラント大手サイペムと締結した契約を破棄したと発表した。「技術的・商業的な問題で合意できなかったため」と説明している。

独『ハンデルスブラット』紙によると、サイペムとの契約額は22億米ドル超で、ガスプロムは契約破棄に伴い違約金3億ドルを支払わなければならないという。

サウスストリーム・トランスポートは、今回の契約破棄は同パイプライン計画の打ち切りを意味しないと強調した。敷設工事に向けてサイペムに代わる企業と早急に交渉を開始する予定という。

ターキッシュストリームは、欧州連合(EU)との関係悪化でとん挫したガスパイプライン「サウス・ストリーム」のロシアから黒海までのルートを引き継ぎ、トルコのギリシャ国境まで敷設するプロジェクト。昨年12月にトルコを訪問したプーチン大統領がサウス・ストリーム計画の中止と併せて発表した。総延長1,100kmで、輸送能力は年630億立方メートルを予定する。