2015/7/15

自動車

トヨタのトルコ子会社、ロシア市場の不振で輸出30%減

この記事の要約

トヨタ自動車のトルコ子会社は9日、2015年上半期の輸出台数が4万2,433台となり、前年同期から30%減少したことを明らかにした。主な出荷先であるロシア市場の不振が響いた。今後、トルコ国内や欧州諸国で販売を強化し、落ち […]

トヨタ自動車のトルコ子会社は9日、2015年上半期の輸出台数が4万2,433台となり、前年同期から30%減少したことを明らかにした。主な出荷先であるロシア市場の不振が響いた。今後、トルコ国内や欧州諸国で販売を強化し、落ち込みをカバーする方針だ。

ロシアにおける景気後退と通貨ルーブル安で同国向け輸出が激減した。トルコ子会社で生産する「カローラ」の仕向け先では、これまでロシアが最大だった。しかし、今年のカローラ販売に占めるロシアの比率は目標の25%を大きく上回る10%弱にとどまっている。

トヨタでは今後、トルコ国内のほか、ポーランド、英国、イスラエルで営業を強化して通期で12万台を販売し、減少幅を9%に圧縮する方針だ。

トルコ子会社の年産能力は15万台で、トヨタの海外拠点の中で十指に入る。上半期の仕向け先別販売台数はイスラエルが7,669台で1位。これにロシア(4,464台)、エジプト(3,900台)、フランス(3,161台)、スペイン(2,780台)が続いた。潜在市場としてイランにも注目しており、国連による経済制裁が解かれるかどうか、核協議の行方を注意深く見守っている。