2015/7/15

総合・マクロ

西バルカン諸国、共通電力市場構築へ

この記事の要約

西バルカン6カ国(セルビア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、アルバニア、コソボ、マケドニア)はこのほど、ウィーンで開催されたエネルギー相会議で共通電力市場を構築することで合意したと発表した。合意には各国の電力取 […]

西バルカン6カ国(セルビア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、アルバニア、コソボ、マケドニア)はこのほど、ウィーンで開催されたエネルギー相会議で共通電力市場を構築することで合意したと発表した。合意には各国の電力取引市場への相互参加に加え、共同の電力需給調整市場の設立、南東欧の連携線市場運用機関SEECAOへの全員参加などが盛り込まれた。来年夏にパリで開催される西バルカン首脳会議までの立ち上げを目指す。

欧州連合(EU)加盟を目指す西バルカン6カ国の電力市場プロジェクトに対し、EUは加盟前支援措置(IPA)に基づいて資金援助する方針で、欧州委員会の近隣政策・拡大交渉担当のハーン委員も同会議に出席した。

6カ国はIPAの候補プロジェクトの絞り込みリストを承認したほか、エネルギー分野の付随措置の優先リストを作成することでも合意した。