2015/9/9

ロシア

ロシア、ウラジオストクに水産業のハブ拠点開設を検討

この記事の要約

ロシアのトカチョフ農業相は3日、極東ウラジオストクで開催されている東方経済フォーラム(9月3日~5日)に出席し、同市に水産資源の販売や加工・流通を目的とするハブ拠点を設ける考えを明らかにした。アジア・太平洋地域の需要を掘 […]

ロシアのトカチョフ農業相は3日、極東ウラジオストクで開催されている東方経済フォーラム(9月3日~5日)に出席し、同市に水産資源の販売や加工・流通を目的とするハブ拠点を設ける考えを明らかにした。アジア・太平洋地域の需要を掘り起こし、極東地域の経済発展につなげる狙いだ。

ハブ拠点の開設費用は200億~400億ルーブル(約3億~6億ドル)を見込む。トカチョフ農相は「わが国はアジア・太平洋地域で(日本に次ぐ)第2位の水産物取引国になるだろう」と明言した。ウラジオストク近海は魚以外にもホタテガイやイカ、タコが豊富なことで知られる。

ロシア政府は極東の経済振興を重点政策に掲げる。トカチョフ農相は「ロシアは水産資源国。魚は穀類、石油・ガス資源と並ぶ重要な輸出品目だ」と述べ、水産資源の活用が極東地域の発展につながるとの考えを示した。

ロシア極東の水産資源をめぐっては7月、日本漁船が多数操業する同国の排他的経済水域(EEZ)での流し網漁を来年1月1日から禁止する法案が成立している。(1RUB=1.79JPY)