外交

資源戦略を閣議了承

ドイツ政府は20日の閣議で、ブリューデルレ経済相が中心となって策定した資源の安定確保に向けた戦略を承認した。中国がレアメタルの輸出を大幅に制限するなど、資源獲得をめぐる国際競争が激化していることを踏まえ、「ハイテク産業国

「政府調達の改善を」、独経済相が日本に注文

ドイツのライナー・ブリューデルレ経済相は15日、訪問先の日本で大畠章宏・経済産業相などと会談したなかで、日本が欧州連合(EU)と自由貿易協定を締結することを支持すると述べるとともに、同協定を実現するには「いくつかの障害を

経済界が中国の資源囲い込みを批判

経済団体の共同組織であるドイツ経済界東欧委員会(OA)は13日発表したポジションペーパーの中で中国の資源戦略を強く批判した。中国が希土類の輸出を制限する一方で、国外の資源開発プロジェクトへの低利融資をテコに資源を囲い込ん

セルビアのEU加盟手続き先送り、オランダ議会が決議採択

オランダ議会は13日、セルビアのEU加盟に向けた手続きの進展を阻止するよう政府に求める決議案を採択した。ボスニア内戦中の戦争犯罪で旧ユーゴ国際刑事裁判所(ICTY)から訴追されている大物戦犯が現在も逃亡中であることを受け

EUがイランに核協議開催を提案、6カ国との交渉再開を目指す

欧州委員会は14日、アシュトン外交安全保障上級代表(EU外相)がイランに対して、11月半ばにウィーンで3日間の日程で核協議を行うことを提案したと発表した。これを機に米英中仏露独の6カ国との交渉再開につなげたい意向だが、イ

ガスパイプライン計画ナブッコが遅延の見通し

カスピ海地域の天然ガスを、ロシアを迂回して欧州に輸送する「ナブッコ」プロジェクトが足踏み状態に陥っている。天然ガス供給予定国との契約締結が遅れているためで、プロジェクトを実施するかどうかの最終決定は当初予定の今年から来年

セルビア大統領、EU加盟は最速で2016年

セルビアのタディッチ大統領は5日、同国は早ければ2016年に欧州連合(EU)加盟を果たすとの見通しを示した。ただ、加盟に必要な制度改革が進まなければ、大幅に遅れることもあり得るとしている。 \ セルビアは昨年12月にEU

ボスニア・アルバニアへのビザ免除、欧州議会が正式承認

欧州連合(EU)の欧州議会は7日に開いた本会議で、EU加盟を目指すボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニアの市民がEUを旅行する際のビザ(査証)取得義務を免除することを承認した。EU加盟国が11月の内務省理事会で承認すれば、

ユーロ加盟国が人民元安を批判

ユーロ圏16カ国財務相会合(ユーログループ)の議長を務めるルクセンブルクのユンケル首相は5日、中国の温家宝首相との会談し、その後の記者会見で「人民元は依然として過小評価されている」と批判した。米国も同様の見解を表明し是正

Thyssenkrupp AG―イラン事業から全面撤退へ―

鉄鋼系複合企業の独ThyssenKrupp(エッセン)は23日、イランの顧客との新規契約を同日から締結しない方針を明らかにした。ドイツと欧州連合(EU)、米国のイラン制裁に対応。既存のイラン事業についても早急に停止する。

エネルギー・資源企業の国外進出が加速

ポーランドのエネルギー・資源企業の国外進出が活発になっている。国外事業に最も積極的なのは、石油ガス最大手のPKNオルレンで、2003年にドイツのガソリンスタンド網を1億4,000万ユーロで取得。買収直後は赤字経営だったが

中露首脳、エネルギー協力強化で合意

ロシアのメドベージェフ大統領と中国の胡錦濤国家主席は27日、北京で会談し、エネルギー分野における両国の提携強化に向けた基本合意書に調印した。エネルギーの供給大国と消費大国が協力する形で、急速に増加する中国のエネルギー需要

ブルガリア、中国と経済関係強化

ブルガリアのパルバノフ大統領は14日、同国を公式訪問した中国の汪洋・共産党中央政治局委員、広東省党委員会書記と会談し、経済協力の強化や貿易・投資の促進で合意した。 \ パルバノフ大統領は、「ブルガリアは欧州連合(EU)で

ロシアとノルウェー、境界画定協定に調印

ロシアとノルウェーは15日、バレンツ海と北極海の境界画定協定に調印し、40年来の係争に終止符を打った。同時に鉱物資源の開発における協力でも合意し、同海域の経済利用が急速に進みそうだ。調印式はロシア北部の港湾都市ムルマンス

セルビアがコソボ問題で譲歩、国連への決議案を修正

セルビアとEUは9日、国連総会にコソボ独立問題に関する共同決議案を提出し、採択された。国際司法裁判所(ICJ)がコソボの独立宣言は違法ではないとする判断を下したことを不服とするセルビアは、7月末にコソボ独立を強く非難する

バーゼル3でドイツの特殊事情考慮

主要27カ国の銀行監督当局で構成されるバーゼル銀行監督委員会は12日、新しい自己資本規制(バーゼル3)案で合意した。ドイツは自国の特殊事情を新規制にある程度、反映させることに成功。協議に参加した独連邦銀行(中央銀行)のア

NB8会議が開催

ラトビアの首都リガで8月26~27日にかけて北欧5カ国とバルト3カ国の外務大臣による会議「NB8」が開催された。 \ ラトビア、リトアニア、エストニア、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェー及びアイスランドの

Deutsche Bahn AG―ICEでロンドン乗り入れへ―

Deutsche Bahn(DB、ベルリン)のリューディガー・グルーベ社長は1日、高速鉄道ICEのロンドン乗り入れ計画を明らかにした。前日行われた独仏鉄道サミットでフランス側が自国の鉄道市場の開放を確約したため、フランス

オルバン政権、独自の経済運営目指す

ハンガリーは7月、金融支援をめぐる国際通貨基金(IMF)と欧州連合(EU)との交渉を打ち切った。その背景には、国際機関の介入を受けずに独自の経済政策を追求したいオルバン政権の姿勢がある。 \ リーマン・ショックを引き金と

Siemens

電機大手Siemensの輸出品をドイツの税関当局が差し押さえたもようだ。週刊誌『シュピーゲル』が報じた。ロシア向けのスイッチとスイッチ部品、コンピューターモジュールがイランの核開発に利用される判断されたという。同社はマス

対クロアチア加盟交渉、新たに2項目完了

EU とクロアチアは7月27日に行った加盟交渉で、35に上る交渉項目のうち「食の安全、獣疫、植物検疫」、「金融管理」の2項目の交渉を完了した。これによりクロアチアは交渉完了が22項目に達し、交渉の約3分の2を終えたことに

メルケル首相が中露など3カ国を歴訪

ドイツのメルケル首相は14~18日の5日間の日程でロシア、中国、カザフスタンを歴訪した。首脳会談では人権、安全保障など幅広い問題が話し合われたものの、最大のテーマは経済で、随行した300人のなかには財界関係者が多く含まれ

独RWE、サウス・ストリームへの参加に関心

独エネルギー大手RWEは12日、露国営ガス会社ガスプロムからガスパイプライン「サウス・ストリーム」の建設計画への参加を打診されたことを明らかにした。サウス・ストリームと競合するパイプライン「ナブッコ」の建設計画に参加して

ベラルーシが関税同盟復帰、共通の関税法典導入に署名

ロシア、カザフスタン、ベラルーシの3カ国大統領は5日、カザフスタンのアスタナで会談し、ベラルーシがロシア、カザフ両国で今月1日から導入された共通の関税法典を採用することで合意した。ベラルーシは同法典を6日に発効させた。ベ

ブルガリア、2011年からアゼル産ガス輸入へ

ブルガリアのパルバノフ大統領は6月30日、アゼルバイジャンの首都バクーでアリエフ大統領と会談し、2011年からアゼルバイジャン産天然ガスの輸入を開始することで合意した。ブルガリアの隣国ルーマニアも4月にアゼル産天然ガスの

「欧州対外活動庁」発足へ前進、EU主要機関が政治合意

アシュトンEU外交安全保障上級代表(EU外相)とEU議長国スペイン、欧州委員会、欧州議会の代表は21日、EUの「外務省」に当たる「欧州対外活動庁(EAS)」の設立案について協議し、「政治的な合意」に達したとする共同声明を

ブルガリア、ロ主導の送油管計画から撤退も

ロシアや中央アジア産原油をブルガリア経由でギリシャに輸送するパイプラインの建設計画から、ブルガリアが撤退する可能性が高まっている。パイプラインによる環境汚染を懸念する声が国内で強まっているためで、環境アセスメントの結果を

国外機関の産業スパイ活動に内相が警鐘

ドイツの治安白書『2009年度憲法擁護報告』が21日発表された。記者会見に臨んだトーマス・デメジエール連邦内相はイスラムテロなど他のテーマを差し置いてまず、国外の情報機関によるスパイ活動の問題を指摘。特に産業スパイがドイ

ガスプロム、ベラルーシ向けガス供給量削減

ロシア国営ガス企業ガスプロムは21日、ベラルーシ向けのガス供給量を15%削減したと発表した。翌22日には削減幅を30%に拡大させた。同社に対するベラルーシの債務が1億9,200万ドルに膨らんだうえ、ベラルーシが支払いに応

EUがセルビアとのSAA発効で合意

EU 加盟国は14 日にブリュッセルで開いた外相理事会で、セルビアとの「安定化・連合協定(SAA)」を発効させることで合意した。セルビアはEU 加盟の前段階となるSAA を2008 年に締結したが、ボスニア内戦時の大物戦

EUがGM作物の認可制度改革へ

欧州連合(EU)が遺伝子組み換え(GM)作物の認可制度を改革する。一部加盟国の反対で認可手続きが遅々として進まない現状を改めることが狙い。欧州委員会が7月中旬に発表予定の改革案をもとに21日付『フランクフルター・アルゲマ

脱税容疑者情報をスイスが米に提供へ、議会が承認

スイスの大手銀行UBSを利用して米国顧客が脱税していたとみられる事件で、スイスが脱税容疑者4,450人分のデータを米税務当局の内国歳入庁(IRS)に提供することが確定した。スイス国民議会(下院)と全州議会(上院)が17日

中国向け独機械輸出、昨年も増加

経済危機で景気が世界的に冷え込んだ昨年、中国は独機械業界の業績悪化を緩和した。ドイツ機械工業連盟(VDMA)によると、同国機械業界の2009年輸出高が前年比23%減と大きく落ち込んだなかで、中国向けは4%増の114億ユー

アイスランドと加盟交渉開始、EUが首脳会議で合意

EUは17日の首脳会議で、アイスランドと加盟交渉を開始することで合意した。アイスランドは昨年7月にEU加盟を申請したばかり。異例の早さでの交渉開始となった。正式加盟に向けては、英、オランダへの預金返済問題の解決、漁業をめ

オペルへの融資保証を連邦政府が拒否

ドイツのブリューデルレ連邦経済相(自由民主党=FDP)は9日、米GMの独子会社オペルが申請していた総額11億ユーロの融資保証申請を却下した。同日開かれた連邦政府傘下のドイツ経済基金・企業融資管理委員会で意見がまとまらなか

戦後最大の財政再建へ、2014年までに800億ユーロ圧縮 その1

ドイツ政府は6~7日にかけての集中閣議で2011年から再開する連邦(国)財政再建の基本案をまとめ上げた。2014年までに財政収支改善で戦後最大の800億ユーロ超を達成する方針。主に税優遇措置の廃止や社会保障費の切り詰めを

EADS

欧州航空宇宙大手EADSのルイ・ガロワ社長はこのほど、米空軍の次世代給油機入札で、米Northropに代わる新たな提携先を確保したと発表した。提携先の具体名は明らかにされていないが、米軍需大手Raytheonが有力視され

経済界がブラジルとの関係強化へ

ドイツの経済界がブラジルに熱い視線を送っている。同国は高い成長率が見込まれるほか、石油やガスなどの地下資源も豊富なためだ。2014年にサッカーW杯、2016年にオリンピックが開催されることも大きな魅力となっている。ブリュ

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