太陽電池大手のQ-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)は10日、社債保有者に償還期限の延期を求める文書を送付した。資金繰りが悪く、2012年2月28日に期限を迎える社債の償還ができないため。今月25日に社債権者集会を開き、同意を求める意向だ。
\Q-Cellsは2007年、同社債を発行し、4億9,250万ユーロの資金を調達した。2010年10月の増資を利用してそのうちの2億9,100万ユーロを返済したものの、金利を含め2億450万ユーロの償還を来年2月に控えている。このほかにも2014年と15年にそれぞれ償還期限を迎える社債があり、計3件の社債の償還額は5億7,800万ユーロに上る。
\Q-Cellsは太陽電池の価格急落を受けて業績が悪化しており、4-6月期には純損失(3億5,480万ユーロ)が売上高(3億1,600万ユーロ)を上回る異常な事態となった。倒産の恐れがあるため顧客企業は同社製品の購入を控えており、経営再建は難しい状況だ。
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