独化学労組IG BCEは22日の大交渉委員会で、26日から始まる労使交渉で4.8%の賃上げを要求することを決定した。協定期間は12カ月としている。このほか、被用者がライフステージに応じて勤務時間をこれまでより柔軟に調整できるようにすることも要求する。特に高齢労働者の勤務時間を短縮できるようにする考えだ。
IG BCEの賃上げ要求に対し化学雇用者団体BAVCは、業界を取り巻く環境は厳しく大幅なベースアップの余地はないと指摘。労組は中小化学メーカーの経営事情が厳しいことを念頭に置くべきだと批判した。
化学業界の労使交渉は26日にノルトライン地区でスタート。その後、他の地区でも開始される。労使協定は最終的に全国レベルで取り決められる。