ドイツ化学・薬品業界の動き

ボッシュBASF―ブラジル農機大手と協業―

IoT大手ボッシュと化学大手BASFのスマート農業合弁ボッシュBASFスマート・ファーミング(BBSF)は15日、スマート農薬散布ソリューションのラテンアメリカ市場投入で現地の農機大手スタラと協業する意向を明らかにした。 […]

エボニック―mRNA薬用脂質ナノ粒子工場を米に建設―

化学大手の独エボニックは2日、脂質ナノ粒子工場を米国に建設すると発表した。脂質ナノ粒子は伝令RNA(mRNA)ベースの医薬品に必要不可欠な材料。mRNA薬は新型コロナウイルス用ワクチンで初めて実用化され、そのポテンシャル

イマティクス―免疫細胞ベースのがん治療薬をBMSと開発へ―

独バイオ医薬品企業イマティクスは2日、米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)とがん治療薬開発で協業合意したと発表した。免疫細胞の一種であるT細胞ベースの製品を共同開発する。イマティクスが持つ養子細胞免疫治療

フックス―電池材料事業に参入―

潤滑油大手の独フックス・ペトロルブは5月25日、電解液の独スタートアップ企業Eライト・イノベーションに資本参加したと発表した。電解液は正極、負極とならぶリチウムイオン電池の主要材料。電池需要の急速な拡大を受け電解液のニー

ランクセス―事業整理で高機能材料事業を合弁化―

化学大手の独ランクセスは5月31日、高機能材料事業(HPM)の整理計画を発表した。蘭同業DSMの高機能樹脂事業(DEM)を投資会社アドベントと共同買収したうえで、DEMを新設する合弁会社に移管。また、HPMを同合弁に移管

石炭発電再稼働をヘキスト工業団地が検討

フランクフルト南西部のヘキスト工業団地を運営するインフラサーブが、すでに使用を停止した炭発電施設の再稼働を検討している。同社のユルゲン・フォーマン社長がヘッセン州商工会議所の会議で明らかにした。ロシア産天然ガスの供給が停

ランクセス―「露からの供給停止ならガス使用量を半減」―

化学大手の独ランクセスは5日の決算発表で、ロシア産天然ガスの供給が停止した場合は同社のガス消費量を最大50%削減しなければならないことを明らかにした。ガス集約型の生産施設は全面停止。そのほかの施設も使用量を引き下げる。マ

ヘンケル―洗剤とボディケア用品部門の統合で2000人削減―

化学大手の独ヘンケルは5日、従業員2,000人を削減すると発表した。家庭用洗剤とボディケア用品部門の統合に伴う措置。販売・管理部門を中心に全従業員の約10%を整理する。14年ぶりの大型人員削減となる。 同社は1月、両部門

エボニック―パフォーマンスマテリアルズ部門を清算―

特殊化学大手の独エボニックは事業を再編する意向だ。クリスティアン・クルマン社長の発言としてロイター通信などが報じたもので、将来性の高い事業を強化するほか、収益力の低いパフォーマンスマテリアルズ部門を清算する。ロシア事業は

BASF―露・ベラルーシ事業の大半を停止―

化学大手の独BASFは4月27日、ロシアとベラルーシの事業を7月初旬までにほぼ停止すると発表した。ウクライナに対するロシアの侵略戦争を受けた措置。新規事業についてはすでに停止しており、停止の対象を既存事業にも拡大する。

BASF―ロシア産ガスの輸入禁止に社長が警鐘―

独化学大手BASFのマルティン・ブルーダーミュラー社長は4月29日の株主総会で、ロシア産天然ガスの輸入禁止措置に踏み切らないよう政府などに強く促した。ロシアへのエネルギー依存から可能な限り早く脱却することを目指すことは重

フレゼニウス―「ロシア事業を継続」と社長が明言―

総合医療大手の独フレゼニウスはロシア事業を継続する意向だ。シュテファン・シュトゥルム社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙への寄稿文で明らかにした。 同社は現在、ロシアで人工透析センターおよそ100カ所を運営。病院向

ヘンケル―ロシア事業から撤退―

化学大手の独ヘンケルは19日、ロシア事業からの撤退方針を発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けすでに同国での広告・スポンサー活動を全面停止していたが、ロシア軍がウクライナの民間人を大量虐殺したことを受け、ロシア事業の放棄

ティッセン―脱水素化のCO2排出量削減、BASFと共同実現―

独複合企業ティッセンクルップのエンジニアリング子会社ティッセンクルップ・ウーデは26日、化学大手BASFと共同で脱水素化技術を改良したと発表した。顧客企業は二酸化炭素(CO2)排出量やコストを削減できるとしている。 両社

ビオテスト―西グリフォルスによる買収が完了―

血液製剤製造の独ビオテストは25日、スペインの製薬大手グリフォルスによる同社の買収手続きが完了したと発表した。グリフォルスは買収によりノウハウや製品ポートフォリオを拡充。ビオテストは米国市場への再進出を果たす。 グリフォ

独ヘンケル、ロシア事業から撤退

●ロシアでは計11工場を展開 ●従業員2,500人の雇用は継続し、給与も支給 化学大手の独ヘンケルは19日、ロシア事業からの撤退方針を発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けすでに同国での広告・スポンサー活動を全面停止して

ダウ・ケミカル―独シュターデのLNGターミナルに出資―

独北部シュターデ産業団地でLNG(液化天然ガス)ターミナルの建設を計画する企業連合ハンゼアティック・エナジー・ハブ(HEH)は11日、米化学大手ダウ・ケミカルを新たな出資者として迎え入れると発表した。ダウは少数株主として

BASF―1-3月期純益が大幅減、NS2で子会社が巨額減損―

化学大手の独BASEは11日、2022年1-3月期(第1四半期)暫定決算の純利益が前年同期比29%減の12億2,100万ユーロへと大幅に縮小したことを明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻を受け、石油・天然ガス子会社ヴィン

エボニック

ドイツ南部のラインフェルデンにある特殊化学大手エボニックの工場で12日午前10時12分、爆発事故が発生した。事故が起きたのは電池材料の生産施設。従業員3人が重傷を負い、病院に運ばれた。原因は現時点で解明されていない。同施

化学労使が一時金1400ユーロ支給で合意

独化学雇用者団体BAVCは5日、一時金1,400ユーロを支給することで化学労組IG BCEと合意した。当初は新たな賃金協定を結ぶ意向だったが、ロシアのウクライナ侵攻で景気と業界の先行き不透明感が極度に高まったことから、賃

ヘンケル―CO2を20万トン削減へ、BASFの手法を取り入れ―

化学大手の独ヘンケルは3月31日、製品製造に伴い発生する二酸化炭素(CO2)の量の削減計画を発表した。同業BASFが開発したバイオマス・バランス・アプローチという手法を用い、主に欧州で製造する消費財で排出削減を図る。 バ

バイエル―製薬部門の生産網強化に20億ユーロ投資―

ライフサイエンス大手の独バイエルは3月31日、製薬部門の生産ネットワークの強化に向け今後3年で約20億ユーロを投じると発表した。新しい技術と自動化、デジタル化への投資を通して競争力を持続的に高める方針。これと並行して事業

フレゼニウス・カービ―2社を買収―

独総合医療大手フレゼニウスの医薬品・医療機器子会社フレゼニウス・カービは3月31日、バイオシミラー製造の西マブサイエンス(mAbxience)と点滴システムの米アイヴェニクス(Ivenix)を買収すると発表した。市場成長

ビオンテック

バイオ医薬品開発・製造の独ビオンテックが3月30日に発表した2021年12月期決算の純利益は102億9,250万ユーロとなり、前期(1,520万ユーロ)の677倍へと拡大した。米ファイザーと共同開発した新型コロナウイルス

RWE―「グリーンアンモニア」ターミナルを独北部に建設―

エネルギー大手の独RWEは18日、ドイツ北部のブルンスビュッテル港にグリーンアンモニアの輸入ターミナルを建設すると発表した。RWEは今月上旬、政策金融機関のドイツ復興金融公庫(KfW)、蘭天然ガス大手ガスニーと共同で同港

化学業界が22年予測を撤回、ロシアのウクライナ侵攻受け

独化学工業会(VCI)は17日、2022年の業界予測をすべて撤回した。ロシアのウクライナ侵攻で先行きを全く予想できなくなったためだ。現時点で新たな予測を提示することは不可能だとしている。 VCIはこれまで、生産成長率で2

バイエル―非農業分野の薬剤事業を投資会社に売却―

ライフサイエンス大手の独バイエルは10日、非農業分野の業務用薬剤を手がける「エンバイロサイエンス事業部」を投資会社シンヴェンに売却することで合意したと発表した。農業化学部門の経営資源を農業分野に絞り込む方針に基づく措置。

BASF―カナダで電池正極材生産へ―

化学大手の独BASFは4日、カナダ東部のベカンクールで車載電池正極材工場の用地を取得したと発表した。同社は米国に正極材工場を持っており、新工場を設置することで北米の生産能力を拡大する意向だ。 ベカンクール工場では2025

ヘンケル―ロシアの新規投資を凍結―

化学大手の独ヘンケルは4日、ロシアへの新規投資を今後、見合わせると発表した。ロシアの対ウクライナ軍事侵攻を受けた措置。カルステン・クノーベル社長は「わが社はロシアとその政府、金融セクターに対するすべての制裁に全面的に応え

BASF

化学大手の独BASFは7日、プラスチック添加剤の販売価格を全世界で引き上げると発表した。原料のステアリルアルコールの価格と物流コストの大幅上昇を受けた措置で、上げ幅は最大35%に上る。「イルガノックス1076」「イルガノ

バイエルがフォースマジュール、除草剤グリホサートで

農薬大手の独バイエルが除草剤「グリホサート」の納入義務を不可抗力で履行できなくなったとして、免責を求めるフォースマジュールを11日付で顧客に通告した。コロナ禍からの急速な経済回復に伴う農薬需給のひっ迫は一段と深刻化しそう

ヘンケル―資生堂からアジア太平洋のサロン向け事業買収―

化学大手の独ヘンケルは9日、資生堂からアジア太平洋地域のヘアサロン向け事業を買収することで合意したと発表した。事業ポートフォリオを拡充するとともに、急成長するアジア太平洋市場で主要なプレイヤーとなることが狙い。買収金額な

コベストロ―再生可能原料を三井化学などから調達―

化学大手の独コベストロは14日、バイオ原料ベースのフェノールとアセトンの供給を受けることで三井化学、三井物産と合意したと発表した。持続可能性に関する目標を顧客企業が達成できるようにすることを支援する狙い。 フェノールとア

BASF(化学)―炭素中立のイソシアネートを初市場投入―

化学大手の独BASFは7日、100%炭素中立のイソシアネートを初めて市場投入すると発表した。自社と顧客企業の二酸化炭素(CO2)排出削減につなげる考え。第2四半期(4~6月)から引き渡しを開始する。 「ルプラナートZER

ヘンケル(化学)―高砂香料にサステナビリティ大賞―

化学大手の独ヘンケルは8日、2021年の最優秀サプライヤー5社を表彰したと発表した。高砂香料工業はサステナビリティ大賞を受賞している。 高砂香料はスイス香料大手フィルメニッヒとともに洗剤部門のサステナビリティ大賞を受賞し

ランクセス―持続可能な防腐剤の原料を伊社から調達―

化学大手の独ランクセスは1月31日、持続可能な防腐剤の分野でイタリア企業マトリカと協業すると発表した。植物油に由来する生分解性の原料をマトリカから調達して、洗剤や塗料、染料向けの防腐剤に加工する。拡大する需要を取り込む狙

BASF―飼料用酵素の生産能力拡大―

化学大手の独BASFは1月26日、ルートヴィヒスハーフェン本社工場で飼料用酵素の生産能力を大幅に拡大したと発表した。増加が続く世界需要を取り込む狙い。投資額や生産能力は明らかにしていない。 飼料には消化されない成分が含ま

薬局でのワクチン接種、8日スタート

独薬局団体全国連合(ABDA)は1月28日、新型コロナウイルスワクチンの接種を全国各地の薬局で開始すると発表した。ワクチン接種の加速を狙った国と州の政策に基づく措置。希望者は2月8日から薬局で接種を受けられるようになる。

独後発医薬品大手シュターダ、ルーマニアに新工場

●欧州向けに固形製剤を年1億個生産 ●当初9つの生産ラインは最大12まで拡張可能 後発医薬品大手の独シュターダはこのほど、ルーマニアのクルジュ県トゥルダに新工場を設置する計画を明らかにした。投資額は4,830万ユーロ。完

コベストロ―植物ベースHMDAの量産技術開発―

化学大手の独コベストロは19日、米バイオ企業ジェノマティカと共同で植物ベースのヘキサメチレンジアミン(HMDA)の量産に初めて成功したと発表した。化石資源ベースの従来品に替わる炭素中立の製品を求める顧客が増えていることに

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