ドイツ化学・薬品業界の動き

後発薬めぐる訴訟、バイエルがインドで敗訴

自社製医薬品の特許が有効であるにもかかわらずインド医薬品管理局(DCGI)が競合企業による後発医薬品の販売を承認したのは不当だとして独バイエルが起こしている係争で、デリー高等裁判所は9日、同社の控訴を棄却する判決を下した […]

後発医薬品メーカーでMRの削減相次ぐ

医療情報担当者(MR)を削減する後発医薬品メーカーが増えている。公的健康組合との割引契約により薬価が下落した結果、利益が確保できなくなっているためだ。医療制度改革で患者が服用する医薬品の選択権が医師から健保・薬局にシフト

独化粧品店、09年は1.6%の減収に

ドイツの化粧品店(デパート内の店舗も含む)の2009年売上高は26億3,000万ユーロで、前年から1.6%減少した。業界団体によると、仕入れ価格の上昇や景気後退による買い控えが響いたものの、減収幅は予想よりも小幅にとどま

小売6社、残留農薬モニタリングで協業

独小売業中央連盟(HDE)とEdekaなどの小売大手6社は5日、野菜・果物の残留農薬モニタリングに共同で取り組むことを明らかにした。これまで企業ごとに異なっていた検査方法や対象を統一して農薬のリスク評価・管理を行いやすく

クラレ―欧州PVB樹脂増設設備を本格稼働―

クラレは8日、独フランクフルトにある欧州現地法人クラレヨーロッパ(以下KEG)が増設したPVB(ポリビニルブチラール)樹脂「モビタール」の生産設備で本格的に操業を開始したと発表した。これによりKEGのPVB樹脂生産能力は

Altana

特殊化学大手のAltanaが4日発表した2009年12月通期暫定決算の税引き前利益は3,900万ユーロで、前年から75%減少した。自動車不況の直撃を受け、エフェクト顔料事業で評価損7,700万ユーロを計上したことが響いた

BASF

化学大手のBASFは5日、ブラジル農牧畜研究公社(Embrapa)と共同開発した遺伝子組み換え(GM)大豆「Cultivance」の商業栽培を同国の当局が承認したと発表した。同社のGM作物が栽培許可を受けるのは今回が初め

Wacker Chemie AG―09年は最終赤字に―

半導体ウエハー大手の独Wacker Chemie(ミュンヘン)が1月27日発表した2009年12月期暫定決算の最終損益は約8,000万ユーロの赤字となり、前期の黒字(4億3,800万ユーロ)から大幅に悪化した。特別費3億

ネット薬局が好調

ドイツのネット薬局市場が成長を続けている。医薬品市場調査会社IMS Healthがこのほど発表した調査レポートによると、ネット薬局の2008年12月~09年11月期の国内売上高は11億ユーロで、前年同期比から23%増加。

公的健保の新制度、スタート1年で試練に直面

医療費の膨張を抑制する切り札として2009年1月にスタートした健康基金(Gesundheitsfonds)制度が早くも大きな試練に直面している。赤字を理由に保険料の追加徴収に踏み切る公的健康保険組合が出てきたうえ、今後は

Linde AG―中東事業がけん引―

工業ガス大手Linde(ミュンヘン)の中東事業が好調だ。同市場での2009年1-9月期の受注高は8億7,600万ユーロで、同社全体(15億ユーロ)の半分以上に上った。プラント事業では売上の約40%を占め、最大の市場となっ

BASF SE―GMビート開発でKWSと提携―

化学大手のBASF(ルートヴィヒスハーフェン)は20日、遺伝子組み換え(GM)技術を用いたビートの開発で農業バイオテクノロジー子会社のBASF Plant Scienceが種苗大手KWS SAATと提携したと発表した。収

Lanxess

化学大手のLnaxessは21日、独東部のビターフェルトに同社初の水質浄化膜工場を建設すると発表した。年内はパイロットプロジェクトを進め、来年から製品を出荷する予定。投資額は3,000万ユーロで、地元ザクセン・アンハルト

メタンからエチレン生産、独米研究者が新触媒発見

メタン(CH4)を原料にエチレン(C2H4)を直接合成する新たな触媒を、ウルム大学のトールステン・ベルンハルト教授を中心とする独米研究チームが発見した。金イオン(Au2+)を用いるもので、低温・低圧の環境下で反応するとい

Priaxon

バイオ企業のPriaxonは18日、新種のがん治療薬開発で製薬大手のBoehringer Ingelheimと提携したと発表した。化学療法に比べ標的を攻撃する精度が高く、副作用も少ない物質を見つけ出すのが狙い。がんの種類

BASF

化学大手のBASFは15日、排ガスから二酸化炭素(CO2)を分離する技術の開発で工業ガス大手のLindeと提携した発表した。CO2分離に関する化学的なノウハウをBASFが、工学的な技術をLindeが持ち寄り、装置を開発。

Beiersdorf AG―09年売上・利益目標達成―

「Nivea」ブランドで有名なコスメティック・粘着テープ製造大手の独Beiersdorf(ハンブルク)が12日発表した2009年12月期暫定決算の売上高は57億4,800万ユーロで、過去最高となった前年から3.7%縮小し

肥満が心不全の原因に

心不全の発症に肥満が深く関与していることを、ドレスデン大学病院とベルリンのマックス・デルブリュック分子医学研究センターの研究者が突き止めた。7日付の『ヴェルト』紙がドレスデン工科大学の情報として報じた。 \ それによると

Merz GmbH & Co. KGaA―美容皮膚製品メーカーを買収―

中堅製薬会社のMerz(フランクフルト)は4日、米国の美容皮膚製品メーカーBioform Medicalに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。事業の柱を増やし、経営基盤を安定させることが狙い。同TOB計画はB

Ratiopharm GmbH―09年営業益、計画を20%上回る―

後発医薬品大手の独Ratiopharm(ウルム)は12月22日、2009年の営業利益(EBITDAベース)が計画を20%上回り、前年実績の約3億ユーロに達するとの見通しを明らかにした。有限会社で決算を公表する義務のない同

化学業界、2010年は特殊・農業化学が堅調

2009年の業界生産高が前年比で推定10.0%減少した独化学業界。2010年は5%増加し回復に向かうものの、独化学工業会(VCI)は工場の平均稼働率が80%を切り、平均的な水準の83~85%を依然として下回ると予想してい

独製薬大手3社、特許切れ問題の影響は小

世界の新薬業界の最大の懸念材料となっている特許切れ問題を、ドイツの製薬大手3社は比較的しのぎやすい状況にあるようだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が12月31日付で報じた。 \ 米医薬品市場調査大手IMSヘルスによ

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