東欧市場における化学・薬品産業の動き

ポーランドで大型PPプラントが稼働、輸入依存脱却に貢献

●中東欧にある同種のプラントとしては最大規模 ●米ハネウェルなどが精製技術をライセンス供与 ポーランド化学大手グルパ・アゾティは22日、同国北西部のポリツェにおけるプロピレン・ポリプロピレン(PP)生産プロジェクト「ポリ […]

光触媒コーティングソリューション開発 Resysten(ハンガリー)

光触媒を利用したコーティングソリューションを提供する。酸化チタンに紫外線が当たることで生じる光触媒特性を利用し、病原体など有害物質を分解して物体表面への付着を防ぐ高耐久性のコーティング技術を開発している。材質を選ばずコー

タイヤリサイクルのコンテック、総額1,500万ユーロを調達

●製品の再生カーボンブラックとタイヤ熱分解油は需要超過の状態 ●シュチェチン工場の増強後は年間処理能力が3倍化 タイヤのケミカルリサイクリングを手がけるポーランドの新興企業コンテック(Contec)は15日、ポーランド開

韓国サムヤン・バイオファーマ、ハンガリー工場が開所

●吸収性縫合糸を年間10万キロメートル生産する計画 ●欧州は世界の縫合糸需要の3割を生産している重要地域 韓国のサムヤン・バイオファーマのチョ・ヘリョン米国子会社社長は7日、ハンガリーのブダペスト郊外ゲデレーで13日に新

台湾の徳淵集団、ポーランドに生分解性ストローの工場開設

●工場は業界大手の銘安科技との合弁 ●同地に欧州本社も設置し、市場の本格開拓に乗り出す 台湾の接着剤・特殊化学大手の徳淵集団(Tex Year)は15日、ポーランド中部のグニェズノで堆肥化可能なストロー工場の落成式を行っ

ヘンケル―ロシア事業を現地企業に売却―

化学大手の独ヘンケルは20日、ロシア事業を現地投資会社のコンソーシアムに売却することで合意したと発表した。取引金額は540億ルーブル(約6億ユーロ)。すでに当局の承認を得ており、クロージング待ちの状態にある。 売却先の投

トルコがホウ素の加工能力を増強、3工場設置に5億リラ

●トルコのホウ素埋蔵量は世界の約73%を占める ●大統領は初の国産電気機関車「E5000」の生産にも言及 トルコのエルドアン大統領は18日、中西部のエスキシェヒルで行われたホウ素の加工工場の開所式に出席し、同地にさらに3

独化学大手ヘンケル、ロシア事業を現地企業に売却

●投資会社のコンソーシアムに540億ルーブルで売却 ●ロシアでは計11工場を展開し、現地市場向けに生産してきた 化学大手の独ヘンケルは20日、ロシア事業を現地投資会社のコンソーシアムに売却することで合意したと発表した。取

バイエル―ウクライナに6000万ユーロ投資―

ライフサイエンス大手の独バイエルは4日、ウクライナ北部のPochuiky(ジトーミル州)にある工場に6,000万ユーロを投資すると発表した。種子調整施設を拡張する意向で、機械と防空壕を設置する。 バイエルは同工場を201

独ヘンケルのロシア資産、現地投資会社が買収か

●当該の投資会社は地場製薬大手ファームスタンダードを所有 ●売却契約には将来的に資産を買い戻す権利が含まれている 独化学大手ヘンケルのロシア資産が売却されるもようだ。経済紙『ヴェドモスチ』が3月28日、情報筋の話として伝

ラトビアの製薬会社、今後5年で1億ユーロを投資

●製品数を増やすとともに、設備の刷新で生産能力を強化する ●オラインファームは欧州・アジア事業を大きく拡大する計画 ラトビアの製薬会社オラインファームは20日、総額1億ユーロの5カ年投資計画を発表した。開発を通じて製品の

スロベニアの後発薬大手レク、バイオシミラー開発に4億ドル

●4億ドルは同社にとり過去最大、同国経済にとっても最大規模 ●レクはノバルティスのジェネリック子会社サンドの傘下企業 スロベニアのジェネリック(後発医薬品)大手レク(Lek)は9日、同国東部レンダヴァにバイオシミラー(バ

創薬支援AIプラットフォーム開発 Molecule.One(ポーランド)

創薬支援の人工知能(AI)プラットフォームを開発している。創薬標的(化合物・化合物質)を合成するための最も効率的なプロセス(経路)の決定をサポートするとともに、数ある化合物の有用性をAIが見積もることで医薬品の迅速な開発

日本製紙がハンガリー子会社設立、車載電池材料を供給

●負極材料となるCMC製品「サンローズMAC」の供給体制を強化 ●ハンガリーと日本の2拠点体制で増大する需要に対応 日本製紙は6日、ハンガリーのブダペストに電気自動車(EV)用リチウムイオン電池(LiB)材料の製造・販売

ポーランドの触媒スタートアップ、480万ドル調達

●同社はオレフィンメタセシス反応を促進する独自の触媒を開発 ●石油大手オルレンは石化事業に同社の技術を採用 触媒技術を開発するポーランドのアペイロン・シンセシス(Apeiron Synthesis)はこのほど、480万米

製薬の西アルミラル、チェコ・スロバキア事業を強化

●乾せん治療の生物製剤「イルメトリ」を販売 ●同薬は炎症に関連するサイトカインを阻害する 皮膚病治療薬を専門に扱うスペインの製薬会社アルミラルは8日、プラハに子会社を新設すると発表した。チェコとスロバキアでの存在感を高め

イスラエル新興企業、ソーダ灰を現場で取り出すCCUを導入

●活性酸素の一種を用い、CO2の排出現場でソーダ灰を取り出す ●韓国の化学・繊維企業コーロン工業ともCO2回収事業で基本合意 二酸化炭素(CO2)の回収・有効利用(CCU)技術を手がけるイスラエルのエアロヴェーション(A

露VB、製薬会社ペトロバックスを買収

●ペトロバックスは富豪ポターニン氏のインターロスが保有 ●同社はファイザーやベーリンガーと生産で協力 ロシアの医薬品企業ペトロバックス・ファーマ(Petrovax Pharm)はこのほど、同社社長のミハイル・ツィフェロフ

印企業、カザフに医薬品工場を設置

●印タヌシュレー社が3,000万ドルを投じる計画 ●医薬品産業における投資事業はカザフ政府の優遇措置の対象 カザフスタンの投資促進機関、カザフ・インベストは4日、インドのタヌシュレー・エアー・テクニック(Tanushre

イスラエル、代替タンパク質の主要生産国に

●培養肉企業の数は米国に次ぐ世界2位 ●フードテック分野の新興企業に対する投資額は2.6倍へ急増 イスラエルが、培養による代替肉・乳製品・シーフードの主要生産国になりつつある。培養肉企業の数は米国に次ぐ世界2位、代替タン

中国リンロンタイヤ、セルビア工場で生産開始

●総投資額は8億6,300万ユーロ、セルビア北部では過去最大規模 ●ズレニャニン工場のタイヤ生産能力は年間1,362万本 中国のタイヤ大手、山東玲瓏(リンロンタイヤ)がこのほど、セルビア北部のズレニャニン工場で生産を開始

ラトビアのPET再生企業、チェコの繊維会社を買収

●PETバルティは欧州再生PET業界の主要メーカーに仲間入り ●シロンは今後ポリオレフィンベースの機能性コンパウンドに注力 ラトビアのポリエチレンテレフタラート(PET)再生会社であるPETバルティ(Baltija)は2

イスラエル、フードテック分野に100万ドル投資

●組織工学などの技術を活かし、同分野を強化する狙い ●代替タンパク質などの開発を進める企業や研究機関を支援する イスラエル政府はこのほど、食品関連技術に関する研究開発事業の公募を開始した。同事業は総額100万ドル余りの大

トルコ製薬大手、米アムジェンのトルコ子会社を買収

●株式シェア99.96%を1億3,500万ドルで取得 ●買収により医薬品、バイオシミラー、有効成分の生産を増強 トルコ製薬大手のエジザージュバシュ(Eczacibasi)は6月29日、米アムジェンのトルコ子会社、ジェンセ

OMVペトロムがSAFを生産、地元産の菜種油を原料に

●同社のSAFは従来の航空燃料に比べCO2排出量を約70%削減 ●欧州委は50年までに航空輸送燃料の最低63%をSAFとする計画 オーストリア石油大手OMVのルーマニア子会社OMVペトロムは23日、菜種油を原料に持続可能

クラリアント、ルーマニアでバイオ燃料生産

●新工場は独自技術「サンリキッド」を導入した初の量産施設 ●麦わらなど最大25万トンから年5万トンのバイオ燃料を生産 スイスの特殊化学大手クラリアントは14日、ルーマニアに新設したセルロース系エタノール工場でバイオエタノ

ファイザー、クロアチアにバイオ技術の新工場

●希少疾患の治療薬を生産し世界各地に輸出する ●工場設置にはスウェーデン同業が協力 米製薬大手ファイザーはこのほど、クロアチアでバイオテクノロジー関連工場の建設を開始した。投資額は1億ユーロ。希少疾患の治療薬を生産し世界

BASF―露・ベラルーシ事業の大半を停止―

化学大手の独BASFは4月27日、ロシアとベラルーシの事業を7月初旬までにほぼ停止すると発表した。ウクライナに対するロシアの侵略戦争を受けた措置。新規事業についてはすでに停止しており、停止の対象を既存事業にも拡大する。

フレゼニウス―「ロシア事業を継続」と社長が明言―

総合医療大手の独フレゼニウスはロシア事業を継続する意向だ。シュテファン・シュトゥルム社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙への寄稿文で明らかにした。 同社は現在、ロシアで人工透析センターおよそ100カ所を運営。病院向

韓国ドンファ、ハンガリーの電解質工場が完成

●同社にとり欧州初の電解質生産拠点 ●年産能力は2万トン、製品はEVメーカーに供給 韓国の化学製品大手ドンファは7日、ハンガリーのバッテリー用電解質工場が完成したと発表した。首都ブダペスト近郊のショークート工場は同社とし

ハンガリーMOL、プラスチック再生の国内大手を買収

●MOLのリサイクルプラスチック製品生産量は年4万トンに拡大 ●同社は中東欧における循環型経済の関連事業を強化 ハンガリー石油最大手MOLはこのほど、同国のプラスチック再生企業大手リマト(ReMat)を買収したと発表した

ロシア・ウクライナ戦争で化学肥料の高騰に拍車

●ロシアは世界貿易の15%、カリ肥料に限ると17%を占める ●FAOは22/23農業年度の肥料参照価格が13%上昇すると予想 ロシアのウクライナ侵攻で、化学肥料の高騰に拍車がかかっている。ロシアが世界貿易の15%、カリ肥

ヘンケル―ロシアの新規投資を凍結―

化学大手の独ヘンケルは4日、ロシアへの新規投資を今後、見合わせると発表した。ロシアの対ウクライナ軍事侵攻を受けた措置。カルステン・クノーベル社長は「わが社はロシアとその政府、金融セクターに対するすべての制裁に全面的に応え

ナノロボットで排水浄化、プラハの大学で開発

●感温性ポリマーと酸化鉄製のロボットは幅約200ナノメートル ●実験では100分の稼働でヒ素を平均65%除去 チェコのプラハ化学工科大学の研究チームが、産業排水を浄化するナノロボットを開発した。磁場を使って稼働させるため

ウクライナ東部情勢、悪化すれば供給網に支障

●エネルギーだけでなく、穀物や資源も不足する危険 ●「EU加盟国の中では特にドイツの受ける打撃が大きい」=米識者 ウクライナ東部情勢の悪化で値上がりするのは石油や天然ガスだけではない。アナリストらは、ロシアとウクライナが

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