独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは11月19日、アクティブ&パッシブセーフティ技術部門のZF TRWが新しいセンターエアバッグを開発したと発表した。運転席と助手席の間にエアバッグを展開させ、側面衝突事故が発生した際の安全性を改善する。
センターエアバッグはフロントシートの背もたれの内側に配置されている。側面衝突時にセンターエアバッグが開くことにより、ドライバーと助手席の乗員が横に移動して内装部品などでけがをしたり、乗員同士がぶつかる危険を回避する。
ZF TRWによると、センターエアバッグへの関心は高まっており、欧州の代表的な衝突安全テストである欧州自動車アセスメントプログラム(ユーロNCAP)は2018年以降に側面衝試験で新しい試験手順を導入する作業を進めている。
ZF TRWは、新しい試験手順が導入された場合、助手席側からの側面衝突でエアバッグを補足する必要がある新モデルが多いと指摘する。同社はすでに複数の自動車メーカーのセンターエアバッグに関する開発プログラムや研究プロジェクトに参加している。