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2015/11/27

企業情報 - 自動車メーカー

VW、設備投資縮小・次世代技術の投資は拡大

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは11月20日、自動車部門の設備投資を縮小すると発表した。2016年は年平均で約130億ユーロを計画していたが、約120億ユーロに引き下げる。排ガス不正問題により先行きが不 […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは11月20日、自動車部門の設備投資を縮小すると発表した。2016年は年平均で約130億ユーロを計画していたが、約120億ユーロに引き下げる。排ガス不正問題により先行きが不透明な事態に対応した措置であり、今後さらに投資計画を見直し、急務でない投資は撤回または延期する意向を示した。その一方で、代替駆動技術への2016年の投資を約1億ユーロ引き上げる計画も発表した。電気駆動技術とデジタル化に関する投資を拡大する方針であり、特にVW(乗用車)、アウディ、ポルシェの電気駆動技術の開発促進が中心になるとした。

投資削減については、本社工場などがあるボルフスブルクの新しいデザインセンターの建設を差し当たり見送るほか、メキシコの塗装ラインについても投資を見直す意向を示した。また、VWの最上級モデル「フェートン」の次期モデルである電気自動車の発売を先送りする。

中国事業は今回の検討の対象外であり、2016年は当初の計画通り合弁会社を通して44億ユーロを投資する。

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