米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州子会社オペル(リュッセルスハイム)は11日、「コルサ」「アダム」に続く小型車の投入計画を発表した。同社は経営再建に向けてモデルを拡充する戦略を打ち出しており、その一環として来年夏に新モデル「カール」を発売する。
カールは5ドアモデル。全長は3.68メートルで、コルサの約4メートル、アダムの3.70メートルを下回る。創業者アダム・オペルの長男(カール・フォン・オペル)にちなんで命名された。
市販価格は明らかにされていないが、社内情報としてメディアが報じたところによると、1万ユーロを下回るもようだ。フィアット「パンダ」やフォルクスワーゲン(VW)「アップ」との競合が想定されており、ルノー傘下の格安ブランド「ダチア」よりはグレードが高いとみられる。
カールの投入には、2015年末で欧州市場から撤退するGMシボレーの顧客をGMグループにつなぎ止める狙いもあるという。