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2012/8/10

企業情報 - 部品メーカー

独フックス、増収増益

この記事の要約

独立系潤滑剤メーカーで世界最大手の独フックス(マンハイム)が2日発表した2012年6月中間決算の営業利益(EBITベース)は1億4,500万ユーロとなり、前年同期比で8.9%増加した。値上げ効果と全地域の販売事業が好調だ […]

独立系潤滑剤メーカーで世界最大手の独フックス(マンハイム)が2日発表した2012年6月中間決算の営業利益(EBITベース)は1億4,500万ユーロとなり、前年同期比で8.9%増加した。値上げ効果と全地域の販売事業が好調だったことが収益改善に貢献した。売上高は11.2%増の9億1,000万ユーロ、最終利益は11.2%増の1億190万ユーロだった。

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地域別売上高では、欧州が7.2%増の9億1,000万ユーロ、アジア・太平洋、アフリカが19.3%増の2億4,050万ユーロ、南北アメリカが16.9%増の1億6,140万ユーロだった。

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同期の投資額は3,340万ユーロで、前年同期(1,650万ユーロ)実績の2倍となった。このうち設備投資は2,330万ユーロで、投資内容はマンハイム本社の研究開発センターの新設と工場の設備拡張、ロシア工場の新設、米シカゴ工場の近代化など。金融投資は1,010万ユーロ。トルコの自動車オイル事業に投資した。

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12年通期の業績については、欧州債務危機などによる世界的な景気冷え込みの影響で下半期は成長が鈍化するとしながらも、EBITで前年(2億6,420万ユーロ)実績を上回るとの期初予想を堅持した。なお、『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、サウジアラビアの合弁会社を子会社化することを検討している。

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