欧州自動車工業会（ACEA）が16日発表した欧州連合（EU）域内（マルタを除く27カ国）における12月の新車販売（登録）は95万1,329台となり、前年同月に比べ4.7％増加した。販売増加は16カ月連続。2014年通期の販売は前年比5.7％増の1,255万771台となり、2007年以来、7年ぶりに増加に転じた。通期販売は2008～13年まで6年連続で前年を下回っていた。
12月の主要国の販売は、スペインが21.4％増と大幅に伸びたほか、英国（8.7％増）、ドイツ（6.7％増）、イタリア（2.4％増）も前年同月を上回った。フランスは6.8％減に落ち込んでいる。14年通期ではフランス（0.3％増）を含む主要国すべてが前年を上回った。
14年通期のメーカー別販売では、最大手のフォルクスワーゲン（VW）グループが前年比7.2％増の318万1,659台となった。日本勢は、三菱自（30.5％増）、マツダ（20.4％増）、日産（13.4％増）が2ケタ成長となったほか、スズキ（6.8％増）とトヨタ・グループ（3.0％増）も前年実績を上回った。ホンダは4.0％減にとどまり、販売低迷が続いている。
