米ゼネラルモーターズ(GM)傘下の独オペルは、3日に開幕したジュネーブモーターショーで、新型車の「カール」と「コルサOPC」を初公開した。
カールは全長3.68メートルの5ドアハッチバックで、オペルの新たなエントリーモデルに位置づけられている。車名のカールは、創業者であるアダム・オペルの息子の一人にちなんで付けられた。エンジンには、新開発の1.0リットル直列3気筒ガソリンターボを設定。車線逸脱防止支援システムを備えたフロントカメラ「オペルアイ」やシティモード付きパワーステアリング、パークアシスト、速度リミッター付きオートクルーズコントロールなど上級モデルに引けをとらない充実した装備でありながら、価格を9,500ユーロに抑えたのが魅力だ。発売は6月だが、ドイツではすでに1万5,000台の予約が入っているという。
コルサOPCは、主力コンパクトカー「コルサ」の新型車をベースに開発された高性能グレード。1.6リッターのターボエンジンは最大出力207PS、最大トルク280Nmを発生する。動力性能は、0~100km/h(キロメートル毎時)加速6.8秒、最高速230km/h。欧州複合モード燃費は13.3km/hリットル、CO2排出量は174g/km。価格は2万4,395ユーロとなっている。
オペルはまた、車載テレマティクスサービス「オンスター」を8月から欧州13カ国で開始すると明らかにした。オンスターは米国、カナダ、中国、メキシコで導入されており、4G LTE接続や緊急警報、スマートフォンによる遠隔操作などのサービスを提供している。加入者数は700万人にのぼる。