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2010/4/16

企業情報 - 部品メーカー

独フロイデンベルク、創業以来初の赤字

この記事の要約

独複合企業のフロイデンベルクが13日発表した2009年通期決算の最終損益は2億5,000万ユーロの赤字となり、前年の黒字(1億7,600万ユーロ)から業績が大幅に悪化した。世界的な金融・経済危機のあおりで受注が激減したこ […]

独複合企業のフロイデンベルクが13日発表した2009年通期決算の最終損益は2億5,000万ユーロの赤字となり、前年の黒字(1億7,600万ユーロ)から業績が大幅に悪化した。世界的な金融・経済危機のあおりで受注が激減したことに加え、業績悪化によるリストラ費用や保有株式評価損などの特別損失が膨らんだことも響いた。売上高は16.8%減の42億ユーロ。赤字計上は1952年の創業以来初めて。

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特に業績が悪化したのは、売上高の約4割を占める主力の自動車部品事業だ。ベッターマン社長によると、シーリング・防振部品事業では製品によって受注が7割も落ち込んだという。一方、大口顧客の米ゼネラルモーターズ(GM)やクライスラーの経営破たんによる損害は回避できたとしている。

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同社は業績悪化を受け、10工場を閉鎖して正社員を2,400人整理したほか、派遣社員4,000人の契約更新を見合わせるなどして需要減に対応した。

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今年1‐3月期の売上高は前年同期比で約25%増加するなど、業績は上向く傾向をみせており、通期では黒字に転換できる見通しという。ただ、ベッターマン社長は「売上高が07年~08年上半期の水準に戻るまでは(買収も含め)大型投資に踏み切る理由はない」と述べ、本格的な回復は当面先との考えを示した。

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