ハンガリーの自動車部品大手ラーバが12日発表した2010年1-3月期連結決算は、営業損益が前年同期の5億3,700万フォリントの黒字から4,400万フォリントの赤字に転落した。売上高は前年同期比18.4％減の78億9,000万フォリント。需要低迷で製品価格が低下し、対米ドル、ユーロでフォリント高に振れたことから売り上げ、利益ともに落ち込んだ。
\ピンテル最高経営責任者（CEO）は、欧州市場で不振が続くもののロシアで需要が拡大、米国でも車軸販売が伸びていることから、今後は輸出主導で回復が進むと期待。4-6月期の売上高は前期比で2けた台の増加を予想する。通年では5％の増収を確保し、利益は利払い・税・償却前ベース（EBITDA）で最低5％拡大の目標を掲げる。
\ただ、ピンテルCEOは経済環境が昨年に比べ安定してきたとはいえ金融危機以前の水準にはまだ回復していないことや、「ユーロ圏の債務危機など新たなリスクの浮上で事業計画を立てるのが難しくなった」ことなど、先行きの不透明感を指摘した。（1HUF＝0.42JPY）
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