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2012/3/16

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LithoRec/LiBRi

この記事の要約

ドイツ連邦環境省の支援により実施されたリチウムイオン電池のリサイクルに関する2つの研究開発プロジェクト。実施期間はLithoRecが2009年9月1日~2011年9月30日、LiBRi は2009年9月1日~2011年8 […]

ドイツ連邦環境省の支援により実施されたリチウムイオン電池のリサイクルに関する2つの研究開発プロジェクト。実施期間はLithoRecが2009年9月1日~2011年9月30日、LiBRi は2009年9月1日~2011年8月31日で、ほぼ同時期に約2年間実施された。

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同プロジェクトの実施は、電気自動車やハイブリッド車の普及に備えた措置であり、リチウムイオン電池の回収・解体からリサイクル処理により抽出した金属の再利用に至るまでの全体的なライフサイクルを研究対象としている。また、リチウムイオン電池のなかでも、三元系(NMC:ニッケル・コバルト・マンガン、NCA:ニッケル・コバルト・アルミニウム)、リン酸鉄リチウム(LFP)を対象としている。

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「LithoRec」には、調整役のブラウンシュヴァイク工科大学のほか、アウディ(自動車)、フォルクスワーゲン(自動車)、セメタル(素材)、ズードケミー(化学)、エボニック・リタリオン(化学)、エレクトロサイクリング(廃家電のリサイクル業者)など幅広い分野から12社・機関が参加した。

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セメタルは2009年9月に同プロジェクトの一環としてリチウムイオン二次電池をリサイクル処理するためのパイロットプラントを建設する計画を発表した。予算は約1,000万ユーロで、このうち独連邦環境省(BMU)が570万ユーロを支援している。

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「LiBRi 」には、ユミコア(非鉄金属)、ダイムラー(自動車)、エコ研究所、クラウスタール工科大学が参加(フォルクスワーゲンも一部協力)している。電池の解体作業の自動化や、ユミコアの技術を生かした高温処理によるリサイクル工程などに関する研究が行われた。

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