欧州委員会がデータ保護法を改訂して個人のプライバシー保護を強化する方針を固めた。これによりソーシャルネットワークの米フェースブックや検索エンジンの米グーグルなどが厳しい規定の順守を迫られそうだ。欧州委のレディング委員(司法・基本的権利・市民権担当)が16日明らかにした。
\EUのデータ保護法は導入後16年たっており、今回の改定では個人情報の取り扱いを厳しくするという。レディング委員によれば、ウェブサイトが保有する個人データについてネット利用者が削除を求めることができるようにし、各社には収集しているデータやその目的に関する情報の提供拡大を義務付ける。
\米国を拠点とする企業が多いためサーバーも米国にあるが、同委員は「欧州で何百万人もの利用者を抱える企業はEUのルールを順守する必要がある」として、域内各国のプライバシー監督当局に対して域外で調査や法的手続きを行う権限を与える意向を示した。提案は今年7月までにはまとまる見込みだ。
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