2012/4/2

欧州ビジネスウオッチ

RWEとエーオン、が英原発事業から撤退

この記事の要約

独エネルギー大手のRWEとエーオンは3月29日、英国の原発合弁会社ホライズンを売却し、英原発事業から撤退すると発砲した。\ ホライズンは2009年1月に設立。英当局が同年に実施した新設原発用地の入札でウェールズのウィルフ […]

独エネルギー大手のRWEとエーオンは3月29日、英国の原発合弁会社ホライズンを売却し、英原発事業から撤退すると発砲した。

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ホライズンは2009年1月に設立。英当局が同年に実施した新設原発用地の入札でウェールズのウィルファとバービンガム近郊のオールドバリーの2カ所を落札した。両社の計画では150億ポンド強を投じて原発4~6基を建設、発電能力は計6,000メガワットに上ることになっていた。

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RWEは同合弁からの撤退理由について、金融危機の結果、大型プロジェクトの資金を確保するのが難しくなったためと説明した。同社のペーター・テリウム副社長は以前、「1メガワット当たりの電力価格が60ユーロにとどまるようだと、原発を新設できない」と述べており、電力価格の低迷も影響したとみられる。

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RWEは今回の決定により、原発の新設事業から完全に撤退することになる。エーオンは今後、英国で再生可能エネルギー、分散型発電、スマートグリッド事業を強化していく。

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