2013/8/26

産業・貿易

EUが担保の再利用を制限へ、レポ取引など対象に

この記事の要約

EUが金融取引の透明性強化の一環として、株式・債券のレポ取引(貸借取引)などでの担保の再利用に対する規制を検討しているもようだ。ブルームバーグが22日報じた。\ リパーチェス取引とも呼ばれるレポ取引は、投資家が信用取引を […]

EUが金融取引の透明性強化の一環として、株式・債券のレポ取引(貸借取引)などでの担保の再利用に対する規制を検討しているもようだ。ブルームバーグが22日報じた。

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リパーチェス取引とも呼ばれるレポ取引は、投資家が信用取引を行う際に、保有する有価証券を証券会社などトレーダー担保として差し出して、決済に必要な有価証券を借り受け、一定期間が経過してから貸借料を支払って返却を受ける取引のこと。

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レポ取引をめぐっては、トレーダーが担保として受け取った有価証券を自社の担保として、別の取引に再利用するケースが多い。この「再担保」が繰り返されることで担保が混同するというリスクが生じ、これはリーマンショックの際に大きな問題となった。

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消息筋がブルームバーグに明らかにしたところによると、EUは再担保の連鎖を断ち切るため、同一の資産を担保として再利用する回数に制限を設けることや、再担保への監視を強めることなどを検討中。年末までに発表する新たな証券取引規制案に盛り込む方針という。

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