2013/10/14

総合 –EUウオッチャー

欧州中銀、中国人民銀とスワップ協定

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)と中国人民銀行は10日、通貨スワップ協定を結んだと発表した。ユーロ圏の貿易金融の利用を容易にするとともに、人民元の国際化を促進するのが狙い。\ スワップの規模はそれぞれ450億ユーロ、3,500億元 […]

欧州中央銀行(ECB)と中国人民銀行は10日、通貨スワップ協定を結んだと発表した。ユーロ圏の貿易金融の利用を容易にするとともに、人民元の国際化を促進するのが狙い。

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スワップの規模はそれぞれ450億ユーロ、3,500億元。期間は3年で、延長も可能だ。今回のスワップ協定は中国にとって外国中央銀行との協定としては韓国との3,600億元に次ぐ過去2番目の規模を持つ。中国はこのほか、香港とも4,000億元の協定を結んでいる。

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ECBはスワップ協定を締結した理由を「ユーロ圏・中国間の貿易及び投資が急速に拡大しており、金融市場の安定性を確保する必要があるため」と説明。中国人民銀は「欧州圏での人民元の流動性を一段と高め、人民元の海外利用を促進するとともに、貿易と投資の拡大に貢献する」と述べた。

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国際銀行間金融通信協会(SWIFT)によると、元は世界の外為市場で8番目に多く取引される通貨で、シェアは1.5%とロシアルーブルや韓国ウォンなどを上回っている。

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