欧州議会は10日に開いた本会議で、EUのバッテリー指令を改正し、コードレス電動工具についてもカドミウム含有率が0.002%を超える小型電池と蓄電池の使用を禁止する案を賛成多数で可決した。同法案はEU加盟国が承認済み。欧州議会での承認によって2016年12月31日付で禁止措置が実施される。
\有害物質であるカドミウムを含む小型電池と蓄電池の使用は、現行のバッテリー指令で禁止されているが、ドリル、のこぎりといったコードレス電動工具や医療機器、警報システム、非常用照明、については例外となっている。
\可決した改正案では、コードレス電動工具を例外対象から外し、カドミウム含有率が0.002%を超える小型電池と蓄電池の使用を禁止する。これによってコードレス電動工具はニッケル・カドミウム電池からリチウムイオン電池などの代替電池への切り替えを求められることになる。
\このほか改正案には、これまで認められていたボタン電池での水銀使用を2015年秋から禁止する措置も盛り込まれた。
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