EUウオッチャー

ヘンケル(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は15億5,600万ユーロで、前期から30.6%増加。08年に開始した事業再編プログラムが奏功。売上高も5.8%増の165億1,000万ユーロと過去最高を更新した。 \

メルク(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は5億6,670万ユーロで、前期から6.6%減少。売上高は8.7%増の111億7,290万ユーロとなったが、医薬品開発の相次ぐ失敗を受けて開始したリストラの費用5億400万ユーロが収益を圧

HSBCホールディングス(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は140億3,000万ドル(約107億8,000万ユーロ)で、前期から16.5%減少。メキシコ部門のマネーロンダリング(資金洗浄)問題での制裁、保険商品を誤って販売した顧客への補償が響いた

カルフール(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は12億3,000万ユーロで、前期の3億7,100万ユーロから3倍以上に増加。シンガポール、ギリシャ、インドネシア、コロンビア、マレーシア事業の売却による利益が収益を押し上げた。売上高も欧

イタリア総選挙で緊縮派が失速、信用不安再燃の危機

イタリアで24、25日に実施された総選挙で、モンティ政権の財政緊縮・構造改革路線に反対する勢力が躍進し、下院は財政緊縮の継続を掲げる中道左派連合が過半数の議席を確保したものの、上院では過半数に達した陣営がなかった。安定し

2月のユーロ圏インフレ率1.8%、ECBの上限値を下回る

ユーロ圏で消費者物価の上昇圧力が弱まっている。EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の2月のインフレ率(速報値)は前年同月比1.8%となり、前月の2%から0.2ポイント低下。欧州中央銀行(ECB)が上限目標値とす

1月のユーロ圏失業率11.9%、過去最悪を更新

EU統計局ユーロスタットが1日発表したユーロ圏の1月の失業率(速報値・季節調整済み)は前月を0.1ポイント上回る11.9%となり、ユーロ導入後の最高値を更新した。前月は速報値で11.7%となっていたが、11.8%に上方修

ユーロ圏景況感指数、2月も上昇

欧州委員会が2月27日発表した同月のユーロ圏の景況感指数(ESI、標準値100)は91.1で、前月の89.5から1.6ポイント上昇した。景況感の改善は4カ月連続。なお長期平均の100を下回っているが、着実に上向きつつある

銀行報酬規制で基本合意、「バーゼルIII」14年導入に道筋

EU加盟国と欧州議会、欧州委員会の代表は2月28日、国際的な銀行資本規制「バーゼルIII」の実施ルールについて協議を行い、銀行員に対する新たな報酬規制の導入で基本合意した。世界有数の金融センターを抱える英国は人材流出の懸

資生堂が動物実験廃止、EUの規制に対応

資生堂は2月28日、化粧品・医薬部外品の開発での動物実験を廃止すると発表した。化粧品開発での動物実験を禁止するEU指令が全面施行されるのを受けたもの。4月から開発に着手する製品を対象に廃止する。 \ EUでは2003年に

モロッコとのFTA交渉開始、北アフリカ諸国で初のケースに

EUとモロッコは3月1日、自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を開始した。EUと北アフリカ諸国によるFTA交渉は今回が初めて。双方は自由貿易圏の創設を目的とした連合協定を発展させ、貿易経済協力を強化する広範かつ包括的な

アイルランド、銀行保証制度を廃止

アイルランド政府は2月26日、国内銀行の債務、預金を保証する制度を廃止すると発表した。金融危機が終息に向かい、金融システムが正常化したと判断したもので、3月28日に同制度を打ち切る。 \ アイルランド政府はリーマンショッ

「EU木材規則」が発効、違法伐採製品の取引を全面禁止

地球規模の環境問題に対する取り組みの一環として、違法に伐採された木材や木材製品のEU市場における取引を禁止する「EU木材規則」が3日付で発効した。新たな規制を通じて地球温暖化の抑制や生物多様性の保存、自然災害の抑制などさ

ライアンエアーの買収は不可、欧州委が正式発表

欧州委員会は2月27日、欧州格安航空最大手ライアンエアー(アイルランド)が同国の航空会社エア・リンガスを買収する計画を承認しないと発表した。ライアンエアーは同決定を不服として、欧州司法裁判所に提訴する方針だ。 \ エア・

伊エニに制裁上乗せを通知、合成ゴムのカルテルで

欧州委員会は1日、伊石油大手エニと同社の化学子会社ベルサリスに対して、合成ゴムのカルテルでの制裁金を増額することを決め、両社に通知したことを明らかにした。 \ 欧州委は2006年1月、両社を含む欧米の石油、化学6社がタイ

航空機のCO2排出規制凍結、欧州議会の環境委が承認

欧州議会の環境委員会は2月26日、EU域内を発着する航空機に対して実施している二酸化炭素(CO2)の排出規制について、EUと域外を結ぶ国際線への適用を一時的に凍結する案を賛成多数で承認した。同案は4月に欧州議会の本会議で

EUが5G技術研究を支援、20年までに5千万ユーロ

EUは2020年までに第5世代(5G)ワイヤレス通信技術の研究開発支援に5,000万ユーロを投じる。欧州委のクルース副委員長(デジタルアジェンダ担当)が2月26日明らかにした。現行の4G技術より高速で効率のよい次世代通信

水産資源投棄を段階的に禁止、EU農漁業理事会で合意

EUの農業・漁業理事会は2月27日、漁業者がいったん漁獲した水産資源の投棄を段階的に禁止することで合意した。持続可能な漁業を実現することを目指した共通漁業政策(CFP)改革の一環として、水産資源の浪費による資源枯渇を防止

イベルドローラ、ポーランド風力発電事業を売却

ポーランドのエネルギー大手PGEとエネルガは2月26日、スペインのイベルドローラからポーランドの風力発電事業を買収することで合意したと発表した。買収額は8億4,000万ズロチ(約2億300万ユーロ)。 \ PGEとエネル

米投資会社、アイルランド製薬最大手に買収提案

米投資会社ロイヤルティ・ファーマは2月25日、アイルランド製薬最大手のエランに買収を提案したことを明らかにした。買収額は約65億ドル。エラン側は買収提案を慎重に検討する方針を示している。 \ ロイヤルティ・ファーマは、既

ベルテルスマン、BMGを完全子会社に

独メディア大手のベルテルスマンは1日、音楽著作権分野の合弁会社BMGの株式51%を米投資会社KKRから譲り受け、完全子会社化すると発表した。取引金額は非公開。買収手続きは上半期中に終了する見通しという。 \ ベルテルスマ

オペル、再建計画で労使合意

独自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州子会社オペルの労使は2月28日、経営再建計画の基本方針で合意した。2015年まで賃上げを見送る見返りとして、経営上の理由による整理解雇を16年末まで行わないという内容。これに

バイエル(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は24億4,600万ユーロで、前期から1%減少。売上高は8.8%増の397億6,000万ユーロとなり、過去最高を更新したが、避妊薬の副作用をめぐる米国の集団訴訟に関連する特別費を17億1,

BASF(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は48億7,900万ユーロで、前期から21.2%減少。化学品、プラスチック事業が需要低迷、原料コスト増大により不振で、収益を圧迫した。売上高は7.1%増の787億2,900万ユーロ。 \

ドイツテレコム(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算で52億5,500万ユーロの純損失を計上し、前期の黒字(5億5,700万ユーロ)から赤字に転落。米国の携帯電話サービス子会社TモバイルUSAの米メトロPCSコミュニケーションズとの合併に伴う減損処

ロイズ・バンキング・グループ(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の最終損益は14億2,700万ポンド(約16億5,700万ユーロ)の赤字。保険商品を誤って販売した顧客への補償や、LIBORの不正操作問題を受けて支払う制裁金の引当金が収益を圧迫した。ただ、赤字幅

ブイグ(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は6億3,300万ユーロで、前期から41%減少。携帯電話サービス部門のブイグ・テレコムが、イリアッド傘下のフリー・モバイルとの価格競争が激化し、収益が悪化したことが響いた。売上高は3%増の

テレフォニカ(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は39億ユーロで、前期から27.3%減少。西欧事業の不振、イタリアとアイルランド子会社の評価損が収益を圧迫した。売上高は0.8%減の624億ユーロ。 \

EADS(2012年12月通期決算)

2012年12月期決算の純利益は12億2,800万ユーロで、前期から19%増加。超大型機「A380」の修理コストや軍需部門カシディアンの事業再編費用に計8億2,000万ユーロ計上したものの、主力の航空機部門エアバスが好調

ユーロ圏建設業、12月も低迷

EU統計局ユーロスタットが19日発表したユーロ圏の2012年12月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比で4.8%減となり、12カ月連続で落ち込んだ。前月は4.7%減だった。(表参照) \ 分野別では建築が6

銀行間取引金利の不正操作疑惑、スイスフランも対象に

欧州委員会のアルムニア委員(競争政策担当)は22日、銀行間取引金利の不正操作問題に関連して、ユーロと円に加えてスイスフラン建てのスワップについても調査を進めていることを明らかにした。同委員はパリで行った講演の原稿で、指標

キヤノンのIRIS買収を承認

欧州委員会は18日、キヤノンがベルギーのOA機器メーカー、IRISを買収する計画を承認したと発表した。キヤノンは昨年9月、欧州部門のキヤノンヨーロッパを通じて、17%を出資するIRISの残り株を株式公開買付で取得する方針

エストニア航空への公的支援に疑義、欧州委が本格調査開始

欧州委員会は20日、経営難に陥っている国営エストニア航空に対する同国政府の公的支援がEU法に違反する疑いがあるとして、本格調査を開始すると発表した。 \ エストニアのフラッグ・キャリアであるエストニア航空は民間航空会社だ

米グーグルに制裁も、個人情報保護めぐり

米インターネット検索最大手の米グーグルが、EUのデータ保護監督当局から制裁を科される可能性が出てきた。フランスのデータ保護機関CNIL(情報処理と自由に関する全国委員会)は18日、同社が昨年3月に導入した個人情報の取扱い

海底油田掘削の規制強化で合意、免許交付前に事故対策徹底

EU加盟国と欧州議会は21日、EU域内の海底油田・ガス田の掘削事業者の免許交付に関する規制を強化する法案の内容で合意した。事前に事故対策を徹底させることが柱。加盟国および欧州議会での承認を経て成立となる。 \ 同法案では

フォルクスワーゲン(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は前期比38.5%増の218億8,400万ユーロで、昨年に引き続き過去最高を記録。ポルシェを完全子会社化した効果が大きかった。売上高も20.9%増の1,926億7,600万ユーロに拡大し、

アリアンツ(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は54億9,100万ユーロで、前期から95.8%増加した。前期のようなギリシャ国債の減損処理による多額の損失がなかったほか、全事業部門で営業利益が拡大し、収益を押し上げた。 \

ルフトハンザ(2012年12月通期決算)

2011年12月通期決算の最終損益は9億9,000万ユーロ退く理事で、前期の赤字(1,300万ユーロ)から改善。保有する航空券予約サービス会社アマデウスの株式売却による利益が大きかった。ただ、営業利益はリストラ費用や燃料

クレディ・アグリコル(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の最終損益は64億7,000万ユーロの赤字となった。ギリシャ子会社エンポリキ銀行の無償譲渡、資産の評価損などで巨額の特別損失を計上したことが響き、赤字は過去最大規模に達した。ただ、特別損失を除くと

アクサ(2012年12月通期決算)

2012年12月通期決算の純利益は41億5,000万ユーロで、前期から0.9%減少。前期に多額の特別利益を計上した反動で、小幅ながら減益となった。ただ、売上高は5%増の901億ユーロに拡大。特別項目を除いた利益は13%増

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