欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/6/1

東欧・ロシア・その他

トルコ、国産航空機を開発へ

この記事の要約

トルコ初の国産航空機を開発するプロジェクトが5月27日に始動した。国内線利用者数の増加や防衛装備品の国産化を推進する政策に沿ったもので、旅客機のほか軍用輸送機を開発する。プロジェクトは運輸省と首相府防衛産業庁が主導し、2 […]

トルコ初の国産航空機を開発するプロジェクトが5月27日に始動した。国内線利用者数の増加や防衛装備品の国産化を推進する政策に沿ったもので、旅客機のほか軍用輸送機を開発する。プロジェクトは運輸省と首相府防衛産業庁が主導し、2019年に初飛行を行う計画だ。投資規模は15億ドル。

機体開発はトルコの防衛関連企業STMディフェンステクノロジー(STM)が、米航空宇宙・防衛産業大手シエラ・ネヴァダ・コーポレーション(SNC)と提携して行う。STMによると、開発機種は独ドルニエ社の航空機をベースとした定員約30人のジェット機「TRJ-328」とターボプロップ機「T-328」、定員60~70人の「TRJ-628」と「TR-628」の4機種。

「328」シリーズは19年に初飛行を行い、23年までに50機を製造する。「628」シリーズは20年までに設計作業を終了、23年の初飛行を目指す。「328」シリーズは旅客機・軍用機のほか、VIPフライト機、救急用飛行機にも転用できるという。

プロジェクトにはSTMのほか、トルコ航空宇宙産業(TAI)、アセルサン、トゥサ・エンジン・インダストリーズ(TEI)など、同国の防衛・航空関連企業が参加する。