欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2014/9/22

西欧

仏オレンジ、スペイン固定電話会社を買収

この記事の要約

仏通信最大手のオレンジ(旧フランステレコム)は15日、スペインの固定電話通信事業者ジャズテルを買収することで合意したと発表した。全株式を34億ユーロで取得する。これによってスペインで携帯電話サービスに固定電話、高速インタ […]

仏通信最大手のオレンジ(旧フランステレコム)は15日、スペインの固定電話通信事業者ジャズテルを買収することで合意したと発表した。全株式を34億ユーロで取得する。これによってスペインで携帯電話サービスに固定電話、高速インターネット接続、有料テレビを加えた総合通信サービス会社となり、テレフォニカ、ボーダフォンを追撃する。

オレンジはジャズテル経営陣が保有する株式14.5%を取得することで合意済み。一般株主が持つ残り株を株式公開買い付けで取得する。1株当たりの買い取り価格は13ユーロ。前営業日の終値に22%を上乗せした水準となる。

オレンジはスペインの携帯電話サービス市場で地場テレフォニカ、英ボーダフォンに次ぐ3位。総合通信サービスを展開しているテレフォニカと、7月にスペインのケーブルテレビ(CATV)最大手オノを72億ユーロで買収し、CATV、固定電話、高速インターネット接続サービスも開始したボーダフォンに対抗するため、ジャズテル買収によって総合的なサービスを展開できる体制を整える。