2010/6/9

バルト三国

エストニア鉱工業生産、4月に18%増

この記事の要約

エストニア統計局が5月31日発表した4月の鉱工業生産は前年同月比で18.4%の増加となり、統計を開始した2000年以来、最も高い伸び率を記録した。欧州経済の回復に伴う輸出拡大が生産を下支えした。\ 部門別の生産は、エネル […]

エストニア統計局が5月31日発表した4月の鉱工業生産は前年同月比で18.4%の増加となり、統計を開始した2000年以来、最も高い伸び率を記録した。欧州経済の回復に伴う輸出拡大が生産を下支えした。

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部門別の生産は、エネルギーが24.0%、鉱業が7.4%、製造業が18.6%の幅で伸びた。製造業の中では、コンピューター・エレクトロニクス・光学製品が2.1倍の大幅増となったほか、ゴム・プラスチック製品(34.7%)、化学製品(29.1%)、木材・木材加工品(24.4%)の伸びが目立った。一方、飲料は2.0%、電気製品は1.4%それぞれ減少した。

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4月の製造業輸出は、ワイヤレスネットワーク製品や風力発電タービンがけん引し、前年同月から36%増加した。一方、国内販売は12%減と、前月の6%減から下落が加速した。DnB Nord Bankasのチーフエコノミスト、ロヤカ氏は、鉱工業生産は今後も2けたの伸びが見込まれる一方で、国内需要は高い失業率や政府の財政引き締め政策の影響で低迷が続くとの見通しを示した。

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ロシア
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