2013/5/15

ポーランド

不景気でウォッカ消費減少

この記事の要約

ポーランドの景気減速が国内のウォッカ消費量にも影を落としている。市場調査会社ニールセンによると、2013年第1四半期のウォッカ販売量は6,100万リットルから5,900万リットルに減少した。売上高は25億ズロチで、前年同 […]

ポーランドの景気減速が国内のウォッカ消費量にも影を落としている。市場調査会社ニールセンによると、2013年第1四半期のウォッカ販売量は6,100万リットルから5,900万リットルに減少した。売上高は25億ズロチで、前年同期を3%近く下回った。

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ポーランドの2012年経済成長率はユーロ圏の景気後退の影響を受け、前年の4.3%から2%(速報ベース)に減速した。輸出企業を中心に人員削減するなど雇用環境が悪化しており、先行き不透明感から個人消費も前年比0.5%増と過去10年間の最低水準だ。

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現地蒸留酒大手ポルモス・ビェルスコ=ビャワは、ウォッカの販売低迷はユーロ圏の経済危機で消費ムードが冷え込んだためで、今年後半に売上高が更に1~3%落ち込むと予想する。ただし、近年ポーランド人のワインやリキュールへの嗜好が強まり、ウォッカ離れにつながっているという見方もある。

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ポーランドのウォッカ業界はストックが市場シェア34.8%で最大手。CEDCが23.6%、ベルベデーレが21.3%で上位を占める。業界2位のCEDCは国外事業拡大に伴う債務増加と販売不振で4月に破産申告している。(1PLN=31.78JPY)

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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