独ハンブルク港運営会社(HHLA)の運送子会社メトランスは今月初め、チェコ東部のチェスカー・トジェーボヴァーで、コンテナ積み替えを主眼とした鉄道貨物ターミナルを正式にオープンした。海運と組み合わせた中東欧向け内陸輸送ネットワークを強化する狙い。投資額は1,650万ユーロで、うち270万ユーロを欧州連合(EU)からの助成金で賄った。
\チェスカー・トジェーボヴァーは、汎欧州運輸回廊(コリドー)IV号線のほぼ中央に位置するほか、独ニュルンベルクとドレスデンを起点とし、プラハ、ウィーン、ブダペスト、ソフィア、アテネに至る欧州横断運輸ネットワーク22号線沿いにある。この地の利を活かし、ドイツの海港とチェコ南西部、スロバキア、ハンガリー、オーストリアを結ぶハブになると期待されている。
\積み替えターミナルは年初に稼働。取り扱い量を次第に増やし、今月からは週100本以上の列車を処理している。倉庫収容能力は当初4,500TEU(20フィートコンテナ換算個数)で、今後数年以内に拡大する予定だ。
\ターミナルは長さ630メートルの線路6本、幅90メートルのガントリークレーン3台を備える。車両を切り離して移動する手間が省け、貨物列車がそのまま乗り入れて次の目的地へ出発できるのが長所だ。
\メトランスはすでにプラハとスロバキアのドゥナイスカー・ストレダでも積替ターミナルを運営する。さらに、チェコのズリーン、プルゼニ、オストラバ、スロバキアのコシツェおよびオーストリアに終点ターミナル持つ。プラハ―ハンブルグ線だけでも週76本の直通列車を運行しているという。
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