ロシアのサンクトペテルブルク市内とプルコヴォ空港が地下鉄で結ばれる可能性が高まっている。日刊紙『RBCデイリー』が、複数の関係筋の話として伝えたところによると、同市のポルタフチェンコ市長は先ごろ、ソコロフ運輸相に宛てた書簡の中で、空港まで地下鉄を延伸するための費用として340億ルーブルを連邦予算から支出するよう要請した。
\サンクトペテルブルク市内と空港を結ぶ方法としては地下鉄のほか、ロシア鉄道（RZD）が運営する空港直通特急電車「アエロエクスプレス」を導入する案が出ている。1キロメートル当たりの建設コストを比較すると、地下鉄の84億ルーブルに対し、アエロエクスプレスは12億5,000万ルーブルと割安なことから、当初はアエロエクスプレスの建設が有力視されていた。このため、ポルタレフ市長の要請は関係者に驚きを持って受け止められているとRBCデイリーは伝えている。
\サンクトペテルブルク市では、2018年に開催されるサッカーのワールドカップまでに空港と市内を直接結ぶ路線を整備したい考えで、今年第3四半期までに最終的な判断を下す考えだ。なお、工期は地下鉄が3年以上、アエロエクスプレスは2年半を見込んでいる。
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