2013/5/22

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ポーランド保険大手PZU、クロアチア国営保険への出資に意欲

この記事の要約

クロアチアの国営保険会社クロアチア・オシグラニエの民営化に、ポーランド保険最大手PZUなど6社が関心を示している。クロアチア国家資産省がこのほど明らかにした。同省は今月中に民営化手続きを開始する方針だ。オシグラニエへの政 […]

クロアチアの国営保険会社クロアチア・オシグラニエの民営化に、ポーランド保険最大手PZUなど6社が関心を示している。クロアチア国家資産省がこのほど明らかにした。同省は今月中に民営化手続きを開始する方針だ。オシグラニエへの政府出資比率は80.2%で、現時点では最大50%が売却される見通し。その時価は3億9,000万米ドル強に相当する。

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コモロフスキ大統領のクロアチア訪問に同行したPZUのクレシク社長は13日記者会見し、オシグラニエへの出資に強い意欲を示した。少なくとも過半数株を確保したい意向だ。出資に積極的な理由としては◇クロアチア市場とポーランド市場の類似性◇それぞれの国で保険事業を独占していた共通の歴史がある◇南東欧事業拡大の地盤としてクロアチアが適している――などの点を挙げた。

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また、両社ともに母国の金融システムの安定に寄与すべき立場にあるとし、欧州連合(EU)加盟を含めてPZUの経験がオシグラニエに役立つと話した。

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スロベニアでの民営化に対する関心を問う質問に対しては、「オシグラエに注目する企業ならば南東欧の他の保険会社にも関心を持つのが道理」とし、やはり積極的な姿勢を示している。

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