2013/5/22

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ中銀、2カ月連続で利下げ

この記事の要約

トルコ中央銀行は16日、主要政策金利である7日物レポ金利を0.5ポイント引き下げ4.5%に設定した。利下げは2カ月連続。景気減速の懸念に加え、通貨リラの為替相場が上昇していることに対処する。翌日物預入金利と貸出金利もそれ […]

トルコ中央銀行は16日、主要政策金利である7日物レポ金利を0.5ポイント引き下げ4.5%に設定した。利下げは2カ月連続。景気減速の懸念に加え、通貨リラの為替相場が上昇していることに対処する。翌日物預入金利と貸出金利もそれぞれ0.5ポイント下げ、それぞれ3.5%、6.5%とした。

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トルコリラは利下げを受けて3月以来の最安値をつけた。日本などの工業国が量的緩和に動いたことで新興国市場に資金が流入したことが通貨高の背景にある。中銀は資金の流入が依然として激しいと指摘している。

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今後については世界経済の見通しが不透明であることや、資金流入の不安定さを反映し、金融政策の柔軟な対応が必要とみている。利下げの影響を見極めながら対処し、状況に応じて利上げ・利下げの双方の可能性があるとしている。

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昨年のトルコ経済成長率は2.2%と、前年の8.5%から大きく減速した。

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