ルーマニアの石油・ガス最大手ペトロムが14日発表した2013年第1四半期決算の最終利益は純利益が13億3,200万レウとなり、前年同期比で4%減少した。開発コストが膨らんだことが響いた。売上高も同4%減の57億9,000万レウ。
\営業利益(EBITベース)を部門別にみると、開発・生産部門が17%減の14億1,700万レウで、大きく縮小した。地震探査活動の強化にともない開発コストが前年同期の10倍超の1億9,000万レウに膨れ上がったことが大きい。ガス・発電部門も、ガス販売の5%減少と特別経費計上の影響で17%減の1億1,300万レウとなった。一方、精製・マーケティング部門は小売販売が上向いたことから11%増の9,600万レウを確保した。
\石油・ガス総生産量は1%減の1,650万BOE(石油換算バレル)で、このうち国内生産は1.6%減の1,540万BOEだった。
\ペトロムは今年、10億レウの投資を計画している。黒海オフショア開発プロジェクトでは地震調査がまもなく完了する見通しだ。オンショア開発では2月に、スペイン石油最大手レプソルとカルパティア山脈南東部での深層ガス田開発の提携合意を交わしている。
\(1RON=30.40JPY)
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