独シーメンスとロシアのエンジニアリング会社ロシアンマシンズは11日、地下鉄車両製造の合弁会社を設立する計画を明らかにした。合弁事業の第1号として、年内に予定されているモスクワ市の地下鉄車両入札に合同で応札する。
\モスクワ市は、地下鉄の輸送能力向上に向け、路線拡張やシステムの近代化を計画しており、老朽化した車両の取り換えを含めて2020年までに最大3,000両を新規調達する方針だ。シーメンスとロシアンマシンズは、この入札に共同応札し、受注獲得を狙う。両社はモスクワ近郊で開かれたエキスポ1520で共同開発した実物大の地下鉄車両模型を披露。開発した車両は騒音や振動が小さく、快適性に富み、エネルギー効率が良く運行コストも抑えられるとして、自信をみせた。
\ロシアンマシンズは2005年設立で、主力事業分野は自動車、鉄道、航空など。中期的事業戦略では国内およびCIS諸国に注力し、同市場での主導的な地位の確立を目指す。国際企業との提携を通して技術やノウハウの向上を図り、新興国を中心に国際市場への進出チャンスも狙っている。
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