2013/9/18

CIS諸国

カシャガン油田で生産開始、来月にも商業生産

この記事の要約

カザフスタン領のカスピ海に位置するカシャガン油田で11日、原油生産が始まった。開発を進めてきた企業連合が発表したもので、当初は日量18万バレル、来年からは37万バレルを生産する計画だ。来月上旬にも商業生産に移行する。\ […]

カザフスタン領のカスピ海に位置するカシャガン油田で11日、原油生産が始まった。開発を進めてきた企業連合が発表したもので、当初は日量18万バレル、来年からは37万バレルを生産する計画だ。来月上旬にも商業生産に移行する。

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カシャガン油田は可採埋蔵量が90億~130億バレルと言われる世界最大級の油田だ。カザフスタン政府は同油田の生産開始で国の原油生産量を昨年の7,900万トン強(日量160万バレル)から2018年までに1億1,000万トンへ引き上げたい意向だ。

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同プロジェクトにはカザフの国営石油・ガス会社カズムナイガス(KMG)の子会社KMGカシャガンと、伊エニ、仏トタル、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル、米エクソンモービル(以上、各16.81%)、国際石油開発帝石(IMPEX、7.56%)が出資する。以前、米コノコフィリップスが保有していた8.33%については、7日、中国石油天然気集団公司(CNPC)が50億ドルで買収することが発表された。CNPCはまた、30億ドルを限度に、2020年からスタートする第2フェーズ開発の費用の半分を負担する。

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企業連合は過去13年間に総額500億ドルを投資している。(東欧経済ニュース5月8日号「中国石油大手2社、カシャガン油田の権益取得か」を参照)

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