2013/9/18

ハンガリー

住友ゴム、ハンガリーに物流センター設置か

この記事の要約

住友ゴムがハンガリーで欧州物流センターの設置を検討しているもようだ。同社が昨年発表した長期成長計画「VISION 2020」に沿うもので、15年のトルコ現地生産開始を踏まえ、西欧・中東欧市場への供給体制を整える狙いとみら […]

住友ゴムがハンガリーで欧州物流センターの設置を検討しているもようだ。同社が昨年発表した長期成長計画「VISION 2020」に沿うもので、15年のトルコ現地生産開始を踏まえ、西欧・中東欧市場への供給体制を整える狙いとみられる。来年にも拠点を設立する方向だ。現地経済紙『ナピ・ガズダシャーグ』が15日付で報じた。

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住友ゴムは「VISION 2020」計画で、新興諸国を中心とした国外事業の強化を通じて成長を達成する方針を示した。2020年度で売上高1兆2000億円、営業利益率12%以上の目標を掲げる。

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2020年の世界タイヤ市場規模は11年比4%増の20億本、このうち欧州連合(EU)が4億1,700本(12%増)を占めると予想する。日本市場が10%減の9,800万本へ縮小する見通しを受け、国外事業および外国メーカーとの取引の拡大に照準を当てた。

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ハンガリーは中東欧および西欧市場へのアクセスの良さが強みだ。タイヤ大手のブリヂストン、ミシュラン、ハンコックが工場を操業するほか、部品メーカーのコンチネンタル、ボッシュなども生産拠点を持つ。また、自動車メーカーのスズキやアウディ、ゼネラルモーターズ、ダイムラーも進出済みだ。

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住友ゴムはVISION 2020で国外生産拠点の立地として、トルコのほかロシアも挙げている。(東欧経済ニュース10月4日号「住友ゴム、トルコにタイヤ製造・販売の合弁設立」を参照)

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