2014/1/15

総合・マクロ

TAPとICGBが提携、天然ガスパイプライン連結へ

この記事の要約

アドリア海横断パイプライン(TAP)とギリシャ・ブルガリア連絡パイプライン(ICGB)の事業会社は6日、両パイプラインの連結に向けた準備作業を共同で進めることで合意し覚書(MoU)を交わした。これにより、アゼルバイジャン […]

アドリア海横断パイプライン(TAP)とギリシャ・ブルガリア連絡パイプライン(ICGB)の事業会社は6日、両パイプラインの連結に向けた準備作業を共同で進めることで合意し覚書(MoU)を交わした。これにより、アゼルバイジャンの天然ガスを南東欧地域へ輸送することが可能になる。

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具体的には、ギリシャ北東部コモティニ付近で、連結点の候補地を探す。また、技術面をはじめとし、両パイプラインの情報・経験を共有する。

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TAPはアゼルバイジャンの巨大ガス田「シャーデニスII」から欧州へガスを運送するルートを構成する。トルコ・ギリシャ国境付近のキポイでアナトリア横断パイプライン(TANAP)に接続し、ギリシャ、アルバニア、アドリア海を経由してイタリアに至る。全長は約870キロ。ブルガリア、アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、クロアチアなど南東欧諸国への天然ガス輸送路ともなる。

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TAPには英BP(20%)、アゼルバイジャンのSOCAR(20%)、ノルウェーのスタトイル(20%)、ベルギーのフラクシス(16%)、仏トタル(10%)、独エーオン(9%)、スイスのアクスポ(5%)が出資している。

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