2014/1/15

CIS諸国

米カーギル、ウクライナ農業大手に出資

この記事の要約

ウクライナの農業大手ウクルランドファーミング(ULF)は13日、昨年末付で米国の穀物商社カーギルに自社株5%売却したと発表した。英『フィナンシャル・タイムズ』紙の報道を認めた形だ。取引額は2億米ドルに上る。\ ULFは今 […]

ウクライナの農業大手ウクルランドファーミング(ULF)は13日、昨年末付で米国の穀物商社カーギルに自社株5%売却したと発表した。英『フィナンシャル・タイムズ』紙の報道を認めた形だ。取引額は2億米ドルに上る。

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ULFは今回の資本参加でカーギルとの提携を強化すると発表した。これまでの穀物分野だけでなく、他の領域でも提携の可能性を探っていることを明らかにした。また、業界関係者は中国への穀物輸出などで両社が協力していく可能性を指摘する。

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中国はトウモロコシの調達で米国への依存を減らす方針をとっており、ウクライナやアルゼンチンに調達先を広げている。ULFは今農業年度(2013年7月~14年6月)に最大7億トンのトウモロコシを中国へ輸出する予定。5年以内には総輸出量を年間600万トンに引き上げ、その3分の1をアジアに出荷することを計画している。

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中国は11月と12月に米国の遺伝子組み換えトウモロコシ合計60万1,000トンの荷揚げを禁止した。未承認の「MIR162」系統のトウモロコシが混入していたためと説明している。一方で先月6日に始まったウクライナからのトウモロコシ輸入は順調だ。

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