2014/1/15

総合・マクロ

14年の東欧成長率は2.5%=フサインIMF副専務理事

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)のフサイン欧州担当副専務理事は13日、ロイター通信とのインタビューで、東欧経済の成長率が今年2.5%前後にとどまるとの予測を示した。主な取引先である西欧地域の景気回復の勢いに乗れず、他の新興諸国(4 […]

国際通貨基金(IMF)のフサイン欧州担当副専務理事は13日、ロイター通信とのインタビューで、東欧経済の成長率が今年2.5%前後にとどまるとの予測を示した。主な取引先である西欧地域の景気回復の勢いに乗れず、他の新興諸国(4~5%)に後れを取る見通しだ。

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フサイン副専務理事はその理由として、◇資本流入額が依然として金融危機以前の水準に戻っていない◇金融業界を握る外資系銀行が貸し出しを減らしている◇投資低調が継続――といった点を挙げた。また、不良債権の増加が足を引っ張る可能性も指摘した。ただし、経済成長が加速すれば、不良債権は来年から減少するとの予測だ。

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同副専務理事はさらに、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の縮小を予告した時点で新興国債券が大きく売られた事実を踏まえ、経常・財政赤字を抱える国を中心に、今後も市場の動きに左右されやすい状況が続くと警告している。

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IMFの推定によると、東欧経済は昨年1.75%成長した。

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