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2014/10/1

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア中銀、今年のGDP成長率を1.6%に上方修正

この記事の要約

スロベニア中央銀行は23日、今年の国内総生産(GDP)の予想伸び率を1.6%とし、従来の0.6%から上方修正した。欧州市場への輸出が好調なほか、内需が回復基調にあることで、成長が加速すると見込んでいる。 今年4―6月期の […]

スロベニア中央銀行は23日、今年の国内総生産(GDP)の予想伸び率を1.6%とし、従来の0.6%から上方修正した。欧州市場への輸出が好調なほか、内需が回復基調にあることで、成長が加速すると見込んでいる。

今年4―6月期のGDPは年率換算で2.9%増と好調だった。中銀は2015年に関しては、輸出が減速するとの観測から、当初の1.4%から1.3%に下方修正。16年には1.8%まで拡大するとの予想を示した。

今年の経常収支は貿易黒字額が減少し、所得収支の支払い利子が増加するとの観測から、黒字額が対GDP比で4.5%程度となると予測する。インフレ率は、国際市場での原料価格低下に加え内需が引き続き低調なことから、当初予測の約1.0%で据え置いた。

一方、中銀は引き続き銀行セクターの長期的な安定化に注力する必要があることを強調。フェスティッチュ副総裁は、銀行業界が信頼を回復しつつある半面、企業の債務残高が依然として高い水準にあることも指摘した。