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2014/11/12

ハンガリー

製薬大手リヒター、Q3利益半減

この記事の要約

ハンガリーの製薬大手リヒター・ゲデオンが6日発表した2014年7-9月期の純利益(未監査)は57億フォリントと、前年同期実績から半減した。コスト増に加え、主要市場であるロシア、ウクライナ事業がウクライナ紛争の直撃を受けた […]

ハンガリーの製薬大手リヒター・ゲデオンが6日発表した2014年7-9月期の純利益(未監査)は57億フォリントと、前年同期実績から半減した。コスト増に加え、主要市場であるロシア、ウクライナ事業がウクライナ紛争の直撃を受けた。1-9月期では5.8%減の369億フォリントだった。

7-9月期の売上高は888億フォリントとアナリスト予測を上回る7.5%の成長を示したが、売上原価が16.7%増の353億フォリントへと膨らんだ。粗利益は1.9%の524億フォリントに微増にとどまった。

販売・営業費は11.7%増の271億フォリント、研究開発費は11.9%増の107億フォリントだった。営業利益は40.4%減の73億フォリントに縮小した。

1-9月期の売上高は1.2%増の2,637億フォリント、売上原価は9.3%増の1,042億フォリント、粗利益は3.4%減の1,595億フォリントだった。研究開発費は10.2%増の334億フォリントに上った。営業利益は37.6%減の263億フォリントだった。

リヒターは6日、通期営業利益率の見通しを今年7月に示した「10~11%」から「10%」へ引き下げた。1-9月期は10%で、前年同期の16.2%から激減している。

ロイター通信によると、リヒターのボグシュ社長は、ルーブルベースでのロシア売上高が今後数年、頭打ち状態になる可能性が強いとみている。ロシアはリヒターにとって最も大きな市場だ。しかし、ルーブル安によりグループ売上に占める同国の比率は1-9月期に24%と、前年同期から4ポイント縮小した。

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